FILE.18 天使と悪魔 ページ25
僕はとりあえず明美を唯青年の家に連れて行った。
僕は一応、変装をしている。椎那でもアンジェロでもない。
唯青年は驚き、鍵を閉めようとしたが、事情が事情なので、僕だと伝え、中に入った。
明美を寝かせて、神崎椎那に変装し、これからのことについて考える。
ちなみに唯青年は、別人のように変装をしていた。僕にはバレバレだけど。
しばらく考えたあと明美の様子を見に行く。
部屋へ入ると明美は起きていて、一瞬警戒していたが、僕だとわかると抱き着いてきた。可愛い。
そのあと僕の変装のことで笑った唯青年をシメ、明美とこれからどうするか話し合う。唯青年、明美はいいが、君はダメだ。
とりあえず、明美は僕と一緒がいいと言っていたが、僕の家は狭いし危険なので、ここに住ますことにした。
だからお願いだ、そんな顔をしないでくれ。こんな僕でも罪悪感は感じるから。
明美と一緒に住めない怒りを唯青年に託し(物理)、明美に生活に必要な変装術を教える。
二、三日教えたあと、僕は「…明美に手を出すなよ？」と唯青年に言い、家に向かった。
戸籍や住民票も作ったし、変装術だって教えた。
だが、それでも心配なのは事実だ。
まあ、三日に一度は来ると言ったし、明美はそれで納得していたのでいいだろう。
あと唯青年。その絶望感溢れる雰囲気は何？
……とりあえずシメた。
僕はジンをどうしてやろうかな〜と考えつつ、家に帰るのであった。
＊＊＊スコッチside＊＊＊
俺は今、非常に困っている。
アンジェロ、またの名を椎那さん。
その椎那さんのせいで胃に穴が開きそう。
急に変装してきたと思ったら、妹を住ませろと言い、挙句の果てにシメられた。
俺は理不尽なことに嘆きながら、助けてもらった手前、言うことを聞く。
俺は椎那さんが去ったあと、三日に一度は来る災厄をどう乗り切るか悩んでいた。
そんな中、明美さんがコーヒーを淹れてくれる。
「すいません、唯さん…お兄ちゃんは私のことを心配してああ言っているので、許してくださいね？」
そう言って微笑む明美さん。
天使だ……天使がいた……。
明美さんから淹れてもらったコーヒーを飲み、俺は静かに頬を濡らした。
その時、俺の頭に声が響いた。
“……明美に手を出すなよ？”
…ださねぇよ。死にたくねぇよ。
飴と鞭…いや天使と悪魔だな。
そう思い、俺はコーヒーを飲む。
……風見は大丈夫だろうか？
ラッキーキャラ
黒田兵衛
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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (
レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい！ (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香椎 | 作成日時：2018年5月18日 5時
