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FILE.10 兄として ページ17

あのあと明美から色々聞いた。
諸星と付き合っていたこと。
彼はそれを利用していたこと。
それを自分は知っていたこと。
うん。僕は勿論全部知っている。
しかし本人の口から聞かなければ意味がない。
「ごめんなさい…お兄ちゃん…」
明美は泣きながら謝る。
「黙っていたことに関してはいい。秘密は誰にでもある」
そう言い、僕は明美の頭を撫でる。
「ただ、明美が一人で抱え込んでいるのが、心配なんだ」
そう言うと明美は泣きついてきた。
頭を撫でながら、僕はこの後のことを考えることにした。

*******

「ううっ……恥ずかしい……」
あれからしばらくして、明美は泣き止んだ。
ものすごく恥ずかしかったのだろう、頬が赤く染まっている。
しかしその顔はどこかスッキリしていた。
「気にすることはないよ、僕は一生忘れないから」
そう言うと「お兄ちゃん早く忘れて〜!」と叩いてくる明美。可愛い。
「うう〜……ふふ、ありがとうお兄ちゃん」
諦めたのか、叩くのをやめ、お礼を告げてくる明美。
「妹の為だからね、これからは一人で抱え込むなよ?」
苦笑しながら言う僕に明美は「うん!」と返事をする。
「さて…」と僕が言い、疑問符を浮かべる明美。
「付き合っていたことに関しては、お兄ちゃん、ちゃんと言って欲しかったな〜」
僕が黒い笑みを浮かべて言うと「え〜と…」と目線を逸らす明美。
「志保には言えてお兄ちゃんには言えないのかな?」
「志保〜!」
明美が叫ぶ。
ちなみに僕は志保から聞いていない。なんか、志保ごめん。

そのあと僕は明美に「次はないからな?」と言い、自宅へと足を運んだ。

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ラッキーキャラ

黒田兵衛


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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時

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