FILE.33 お兄ちゃん!? ページ43
***灰原side***
「覚悟はいいか…シェリー?」
その言葉に私はゾッとした。
アンジェロ。
全てにおいて組織一を誇る、組織から勧誘した男。
何故か私のところによく来ていたが、それでも組織の中の最強格。
「おい!どういうことだよ、灰原!!」
工藤君が聞いてくる。
私はこの人に対し、組織の奴らが発する独特の匂いを感じなかった。
変装を取った今でも。
「クックック…そう慌てるな。すぐにおまえの姉に会わせてやる」
私のせいで…私が関わったばっかりに、博士や子供たちを巻き込んでしまう。
そう思った私は、私以外には手を出さないでと言った。
すると、
「フフッ……ハハハッ!」
急に笑いだした。
「おい!灰原!」
工藤君が今の間に逃げろと言ってくる。
しかし組織では死神とも呼ばれていた、この人からは逃げられない。
「逃げなくて大丈夫だ……こういうことだよ」
そう言って彼はさらに変装を解いた。
そこにいたのは…
「………お兄ちゃん!?」
「「お兄ちゃん?!」」
そう、そこにいたのは私の大切な人の一人…お兄ちゃんだった。
*******
「いやー、ごめんって志保。流石に僕もやりすぎたけど、驚かしたかったんだよ」
あの後僕は阿笠さんと二人にいろいろ話した。
ちなみに明美のことは言っていない。危険だからね。
「もう……お兄ちゃんは!」
そう言って抱きつきながら怒る志保。
涙を浮かべて言われても怖くない。
「それで…玲さんはなんでここに?」
そう聞いてくるコナン君。
「住むところがなくなったからっていうのは本当だよ。それに志保が心配になったからね」
そう言って志保の頭を撫でる。気持ち良さそうだ。
「あと、僕はみんなの前ではさっきみたいに椎那になるから。そこらへんをよろしくね」
流石に宮野玲=神崎椎那とはバレたくない。
神崎椎那=アンジェロとはベルモットにバレているし。
「それじゃあ、改めてよろしくね」
僕がそう言うと、深い溜め息をつくコナン君。
「よろしくお願いします…椎那さん」
早速椎那呼びに戻してくれたようだ。
ちなみに僕がNYの時会ったと話すと、コナン君は驚いていた。
…やっぱり忘れていたんだ。
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黒田兵衛
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香椎 - ひまりさん» ありがとうございます。更新速度は遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新するようにします。 (2018年5月20日 12時) (レス) id: 45135d60bf (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです。更新頑張って下さい! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 04e3f5630b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香椎 | 作成日時:2018年5月18日 5時