シュガーパウダー2【Ryusei.O】 (ページ9)

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流星「なぁ、」

「ん？」

流星「よく話す男子とかいる？」

繋いだ手をブンブンと振りながら
下を向いている視線

彼なりに気を使ってくれているのだろう、
何気ない様子で始まった会話

「んー、大ちゃんとか。」

流星「学校では？」

「えっと、さっきの道枝くんって子。」

流星「仲良さそうやもんね、」

「大丈夫！私は流星くんしか好きじゃないもん。」

たった少しでも分かってしまうの。
悲しげに揺れた瞳
きっと心配してくれてる、

私だって気になる。
可愛い女の子と仲良く話してるんだろうな、とか。

流星「あーあ、バレちゃった。」

照れくさそうに笑いながら
握る手を強めたその横顔を

私はずっと見ていたいと思った。

まだ子供だから
大人のような恋愛じゃなくていい。

ただ、そばにいれるだけでいい。

「可愛いくて、優しくて、一緒にいると楽しくて」

流星「え？」

「流星くんの好きなところ。
あと、愛情深くて…ん、」

クッキーのチョコチップのせいで
甘い彼の唇で私の唇が塞がれて、

流星「もうええから、！
…そんな褒められたら恥ずかしいやん。」

それは
雪が降っていることにも気付かないくらい
甘く温かいクリスマスだった。