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流星side
遠距離恋愛
やっぱり心配になってしまうのは
俺が嫉妬深いからやと思う。
大ちゃんに相談するのも
ちょっとためらってる自分がいて。
確実に彼女は変わった。
『おおにっちゃん愛されとるなー』
『メイク始めたけど、めっちゃ困ってるわ』
『あいつ賢いけど友達少ないみたいやねん』
『てかあのぬいぐるみさ、
片方Aにあげたんやな。』
情報源はほとんど大ちゃんで、
色々知ってるつもり。
でも俺が知ってることは大ちゃんも知ってる。
Aちゃんの努力を間近で見れるのも、
大ちゃんばっかり。
A「クッキーあったけど食べる?」
「ありがと。」
でも言えへん、
大ちゃんとあまり会わないでほしいとか
俺に何でも話してほしいとか
近くにいない俺が
言っていいことじゃない気がして。
A「そうだ!
見て、洋服作ってあげたの。」
「めっちゃ可愛い!」
1年前
まだ想いを伝える前に渡したぬいぐるみを
彼女はずっと大切にしてくれてて、
A「それでね、
流星くんのうさぎちゃんもどうかなーって。」
「Aちゃんとお揃いなら喜んで頂きます。
てか、めっちゃ器用なんやね。」
A「いやいや、全然。」
大ちゃんはどこまで
俺の知らんAちゃんを知ってるんやろ。
こんなことばっか考えるのは
あかんって分かってるのに。
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作者名:鈴花...♪*゚ | 作成日時:2018年8月14日 11時