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やっちゃった、
ほんとに何やってんだろ私
ヒールなんて履かなきゃよかった、
頑張って背伸びなんかしなきゃよかった。
流星「ごめんな、ちょっとイライラしてて。」
「いやいや、」
私も悪いもん。
男の子と2人きりなんて
流星くんが怒らないはずがなくて。
流星「でも、嬉しかったで。
Aちゃんめっちゃ可愛くしてきてくれた。」
「あ、」
ねぇ、気付いてくれたの?
頑張って大人に近づこうとした私のこと。
流星「Aちゃん頑張ってるって、
大ちゃんから聞いた。」
大ちゃんから聞くのも
ほんまは悔しいんやけどね。
そんな風に話す貴方はきっと
笑ってくれてるのかな、なんて。
「…でも、
遊園地行けなくなっちゃってごめんね。」
それでも
予定を壊してしまったのは紛れもなく私で。
初めて2人だけのお出かけ、
楽しみにしてたのは私だけじゃないのに。
流星「大丈夫、
Aちゃん抱きしめたい気分になったし。」
「な、」
流星「これは後ろから抱きしめられてることに
なるんかな。」
どうして毎回そんなこと言うのかなぁ、
私の免疫は変わってないのにさ。
流星「今日ぐらい独り占めさせて。」
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作者名:鈴花...♪*゚ | 作成日時:2018年8月14日 11時