シュガーパウダー2【Ryusei.O】 (ページ5)

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流星side

なんなん、アイツ。
せっかくAちゃんとのデートやのに、！

道枝駿佑
はっきり覚えてる、
1個下で人気やったヤツや。

会ったことあるのに、
他人のフリしよった…

A「流星くん、待って…」

後ろで呼ばれる名前に振り向けないまま
足だけが前に進む。

俺絶対、めっちゃカッコ悪い顔してる。

ちゃんと笑顔で会おうって決めたのに、
ほんまにあかんなぁ。

A「流星くん、！あっ、」

「え、」

大きな物音がして振り向くと
尻もちをついた彼女が涙を浮かべて座ってて。

「あ、大丈夫、！？」

A「ごめんなさい、足ひねったみたい。」

落ち込んだように俯いた彼女に
申し訳なく思った。

「乗って、」

A「え、」

「家お邪魔してええ？
今日は、お世話になるつもり無かったんやけど。」

A「…うん。」

クリスマス当日
人混みの中を俺は彼女を背負って歩いてた。