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「告白されました。後輩に。」
廉「ありゃ、モテモテやなぁ。」
自分でも分からない。
大ちゃんとは違う、
なのに話しやすいこの人は
まるで救世主のようで。
廉「んで、返事してないんや?」
「だって、彼氏いるの知ってるのに
どういうつもりなのか分かんなくて。」
廉「そりゃあ、奪う気なんちゃう?」
知らない。
私の読んできた少女マンガは
1人の人とハッピーエンドで終わるものばかりで、
その後にライバルが出るものなんてなかった。
廉「てかさー、こんなことしてるんバレたら
大吾にシメられるし言わんといてな。」
「はい、神に誓っても言いません。」
廉「え、おもろいやん。」
ちょっと高そうな車の中
握りしめたミルクティーで
不安な心を必死に温めた。
廉「大西とはどうなん?」
「…連絡は、あんまり取ってなくて。」
クリスマスのあの日のまま
更新されてないトーク画面は
寂しい。
そんな気持ちを実感させるようで
「流星くんも忙しいだろうし、
なかなか自分から連絡できなくて。」
しばらく開くことが出来てなかった。
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作者名:鈴花...♪*゚ | 作成日時:2018年8月14日 11時