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スカート、ばっかりだよね私。
そういえば流星くんの好み聞いたことなかった。
聞いとけばよかった。
今更、遅いかぁ。
スカートが好きとかそういう訳じゃない。
ただ、一人娘の私には女の子らしくいてほしい
っていう両親の考えの元、
特にファッションに興味のない私は
両親の買ってくる服ばかり着ているだけで。
結局今回もスカートを履くことにする。
でもせめて、新しいことには挑戦しようと
高2にして初のメイクを始めた。
アイシャドウでグラデーション、
そんなのできる?
マスカラ、ほっぺに付くんだけど!
チークってどれくらいが適量?
聞けるような友達も先輩もいないものだから、
ひたすら携帯とにらめっこ。
納得がいかないまま時間だけが過ぎて、
ようやく最近上手くいくようになった。
大吾「女子って変わるもんやなぁ、」
そんな言葉も褒め言葉だと捉えて、
試行錯誤の日々を過ごしてた。
流星くん、気づいてくれるかなぁ
こんなに頑張れるのも
貴方のため。
可愛いって言われたいだけ。
"地味な私"は変わりつつあった。
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作者名:鈴花...♪*゚ | 作成日時:2018年8月14日 11時