ハイスペックお兄ちゃん（続） 【名探偵コナン】

FILE.40 事件ホイホイ ページ4

『お願いがあるのだけど』
そう脈絡もなく言うベルモット。
「お前はお願い事以外で用事はないのか？」
いきなり電話をしてきたと思ったら、またこれだ。
『あら、どうせ暇でしょ？』
そうですが、何か？
「はぁ…で、なんだ？」
『ええ、実は……』

＊＊＊＊＊＊＊

僕は今、ロンドンにいる。
ベルモットからロンドンにいるNOCを始末してこいと言われたので来たのだが、それ自体は十秒もいらないので、しばらく観光することにした。
志保には三週間ほど用事があると言ったので、大丈夫だと思う。
……三週間もかかる用事ってヤバいのしかないよな。
志保にどう思われているか心配しながら、僕はロンドンの街を練り歩く。

＊＊＊＊＊＊＊

ああ、暇だ…。
ロンドンに来て一週間経つが、暇すぎる。
ここは米花町と違い平和だ。っていうかコナン君がいないからね。
よって事件も何もない。
どうしようかな〜と思っていると、目の前に見たことのある少年がいる。
コナン君だ。
それと少年。
僕は心の中で歓喜し、遠目に見る。
ふむ、どうやらまた事件のようだ。
…コナン君は事件ホイホイなのかな？
話を盗み聞きしていると、少年の保護者がやって来た。
少年が去ったと同時に阿笠さん達がやって来て、暗号を持ってロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)に行くみたいだ。
僕はとりあえずホテルに戻り、来る途中で拾った詩を見たあと、携帯で犯人のことを調べる。
なるほど…
「……どうやら犯人はマザコンのようだよ、探偵君？」
自分以外誰もいない部屋で、僕は一人そう呟く。

マザコンVS見た目は子供、頭脳は大人(コナン君)の決戦だ。

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