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彼が常に持ち歩いているカメラは、元々父のものの一つだった。所謂、遺品にあたる。この時代にカメラはなかなか高価なもののはずなのに、まだ高校生の彼がそれを所持しているのは、亡くなった父のものを、叔父が彼に渡したため。父の持っていたものと同じものを買ってもらったと本人は思い込んでいる。
【生い立ち】
▼ 家族構成
元々は、父 母 ラルム の3人暮らし。兄弟などはおらず一人っ子。現在、父は他界している。ラルムは母が育てていたのだが、母が彼を育てられなくなり、母方の叔父の元でお世話になっている。
元々は田舎町で暮らしていたが、叔父の家に移る際に都会に引っ越している。その後
▼ 過去
田舎町の極普通の一般的な家柄の出身。特別珍しいことは特にない普通の家庭に生まれた。父はカメラマン、母は服飾関係の仕事をしていた。
昔からラルムはずば抜けて記憶力が良かった。大概のものは2回ほど見れば大体覚えられた。そのせいもあってか、小学生くらいの頃はとても優秀だった。父に似たのか穏やかで、なんの問題もないような、模範的な優しい子に育っていった。
そんな彼を両親はとても大切に育ててくれていた。ラルム自身もそれを幼いながらに分かっていたので、両親のことが大好きだった。
そんな中、父がカメラマンとしての長期の仕事で訪れた遠い場所で事故にあい、不運にも他界してしまう。
母はそんな現実を受け入れられず、いつしか精神を病み始めた。母が1人でラルムを育てることになり、数年後、ラルムが突然とある事件に巻き込まれ、怪我を負ってしまう。母と喧嘩をしてラルムが家を飛び出して行った夜の事だった。
意識のない状態で病院に運び込まれたラルムは数日間目を覚まさなかった。目を覚ました時には、怪我の際のショックやストレスで、記憶が混乱していた。事件のことはさっぱり忘れていたようで、なんでここにいるのかを何度も医師や母に尋ねた。
1ヶ月後、無事に退院することが出来たラルムが家に帰り、母に尋ねた。“父さんはまだ帰ってきてないの?”と。ラルムは事件のことだけでなく、父が亡くなったことも忘れていた。
母が驚いたのも束の間、母は彼に対して、嘘を吐き続けることを決め、ラルムに“お父さんは今長期の仕事で外国に行ってるでしょ?”と答えた。
母は女手1つでラルムを立派な青年に育てようと、寝る間も惜しんで仕事をした。ラルムに苦労をさせず、幸せに大人になって欲しいと願って。
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和椛 湊(プロフ) - リベルテさん» ご連絡、ご確認ありがとうございます。了解致しました。後ほど変更致しましたら再度ご連絡致しますので、少々お待ちいただければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2021年2月14日 15時) (レス) id: 4b9dcac783 (このIDを非表示/違反報告)
リベルテ(プロフ) - それ以外に気になる点はありませんので、修正していただいた後コメント欄にてご連絡ください。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。 (2021年2月13日 18時) (レス) id: c135159efd (このIDを非表示/違反報告)
リベルテ(プロフ) - ご連絡が遅くなってしまい申し訳ございません。CS確認させていただきました。アンティークなカメラという表現ですと世界観に矛盾が生まれてしまう可能性がありますのでもう少し古いタイプのカメラにするか、設定を別のものに変更していただけると助かります。(続) (2021年2月13日 18時) (レス) id: c135159efd (このIDを非表示/違反報告)
リベルテ(プロフ) - CS作成おつかれさまでした。問題点は見当たりませんでしたので企画の方に掲載させていただきます。関係の作成や派生作品の作成にお進みください。混乱を防ぐため、万が一お子様のお名前やリンク先が違った場合はご連絡ください。 (2021年1月29日 9時) (レス) id: c135159efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和椛 湊 | 作成日時:2021年1月26日 23時