【utit】甘く甘く溶けるまで (ページ23)

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『あ！Aちゃんここ！この最後のシーン再現しましょ。僕もキュンキュンしたい！！』

「えぇ、、、恥ずかしいですよ、」

『ええやないですか二人っきりなんやし〜』

ね？なんて言ってちょっと可愛こぶって言うもんだから言い返せなくなる。

「ちょっとだけですよ、、、」

でないと私がもたない。

『じゃ、行きますよ〜、、、「A、、俺のそばにいてくれる？」』

うっ、ずるい名前を呼ぶのはずるい。

「は、「はいっ。センラこそほんとに…本当に私…でいい？」」

少しばかりの仕返しに呼び捨てにすると彼が少し目を見開いた。すぐに平然を装って続きを読む。

『「わかんない。だって俺Aしか好きになった事ねーもん」ね、キスしたいなぁ』

「え、そんなセリフなi、、、」

私の言葉は口付けによって塞がれてしまう。

いつもより長いキスに息が苦しくなりトントンと彼の胸を力弱く叩くとチュッと水っぽい嫌らしい音を立てて離れる。

「はぁはぁ、、、な、んできゅうに、キス、、、」

『したくなったから』

少女漫画並みの甘々な展開に溶かされた脳が追いつかない。

『あま〜い言葉囁くだけでこんなに真っ赤になっちゃうAが可愛すぎるんが悪いんやで』

セリフ読みに便乗してちゃん付けじゃなくなっているナチュラルイケメン彼氏。愛おしそうな表情と手つきで私の頬をスリスリと撫でる。

恥ずかしくなって彼の胸に顔を埋めて

「センラさんがカッコ良すぎるからです。」

と聞こえないだろうと思うくらい小さな声で呟いたもののバッチリ拾われていた。

『可愛い！録音するからもっかい言って？』

「！？や、です！！！」

家で二人きりなのを良いことにバカップルみたいなことしてみちゃって。

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と、甘い1日を一人で思い出して恥ずかしくなった___。

fin.