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41 生物委員会 ページ43

ー*竹谷side*ー


Aがくぅの左腕に人口の羽をつける。

彼女の目はいつにも増して鋭く光っている。

俺はなんかAって良いやつだけど変だとも思う。

それは、動物の怪我や消毒、病気の予防にはもの凄く手をかけるのに、自分のこととなると直そうとしないからだ。

何故かは聞いたことがないが、彼女なりの理由があるのだろう。

まぁ、そのせいでよくAは善法寺先輩なんかに怒られているけれど。


A「先輩、つけられました!今度こそ、今度こそうまくいくと良いですね!」



こういうとき、Aはとても嬉しそうに笑う。

俺以外の他の奴はこんな顔見たことないと思う。

薄い唇の端をあげて目を細めるこの顔は、まるで天女のよう。

もしかしたらそれ以上なのかもしれない。

俺は今、この顔を独り占めできて、なんだか嬉しい///



A「せんぱーい、聞いてますか?今、くぅちゃんが飛びそうなんです。」



ジッと文鳥を見つめ手を握りしめるA。

しかし、羽ばたいているもののなかなか飛ばない。



A「また、飛べないのかな…?失敗かな…?」



Aの小さくいくつも血豆のできた手が震える。

俺はその手を自分の手で包み込んだ。


八「いや、飛べる可能性はまだある。」






その瞬間、


((バサッ



A・八「「飛んだ‼」」

A「やった!飛んだ!すごく嬉しそう、竹谷先輩のおかげです!」




そう言ってAは思いっきり俺に抱きついてきた。

こんなことも他の人には絶対にしないだろう。

でも、俺だけのときはこうして自分をありのままに出してくれる。


A「竹谷先輩…((ウルッ」

八「ああ、良かったな。」


俺はAの頭を優しく撫でる。


A「先輩、何してるんですか?」


A、本当に分かってないみたいだな。


A「そう言えば最近、皆さん私に不思議なことをしてくるんです。なんか、その、どういう意味なのか分からないことがありまして、、、」


彼女はそう呟きながら自分の唇を指の先で撫でている。



八「まさか、お前、もう・・・?」

A「何がですか?」

八「いや、その・・・。」








続く

44 何なんですか?→←40 文鳥の『くぅ』


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留ちゃん命 - 面白いですね!応援してます! (2017年12月28日 19時) (レス) id: db1342be98 (このIDを非表示/違反報告)
白い狼(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます^ ^頑張ります! (2016年12月29日 11時) (レス) id: 89377fca11 (このIDを非表示/違反報告)
千代 - 面白い!更新頑張って下さい! (2016年12月25日 15時) (レス) id: bb1fb43921 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い狼 | 作成日時:2016年12月22日 16時

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