＊《忍たま》＊男装少女と忍たまたち(上級生より) (ページ32)

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30 夜の忍たま長屋ページ32

ー＊利吉ｓｉｄｅ＊ー

よし、見つけた。

やはりそうだった。

寝ているタカ丸さんを起こさないようにそっと部屋から出る。

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Aが風呂に行ってしばらくしたとき。

タカ丸さんが長屋に戻ってきた。

私を見るとタカ丸さんは慌てて布団を敷いて、

タ「話は聞いています。どうぞ寝てください。疲れているはずですから。ね？布団敷きましたから。」

と言ってほぼ強制的に私は寝かせられた。

ただ、布団に入りながら思ったことがあった。

Aはこのクラスだったはず。

そう思ってタカ丸さんが寝たあと、私は部屋のあちこちを捜索した。

すると、本の間に“梅ノ A”と言う文字が書かれた木の札が見つかった。

やはりそうだった。

わざわざ私に布団を貸してそれがバレぬよう、長屋にはタカ丸さんしかいないように見せた、ということだった。

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そんな訳で私はAを探している。

風邪をひかれては私も困る。

教室や食堂にはいなかったので、次は長屋、校庭の順に行こうと思う。

一つ一つの部屋を天井から覗く。

私は六年い組の部屋の天井で足が止まった。

二組の布団に三人人がいる・・・。

よく見れば、真ん中にA、その腹を後ろから抱いているのは文次郎で、彼女の頭を守るように抱えているのが仙蔵だった。

もう、バレてしまったようだな。

だが、それは置いておき、Aは大丈夫そうだと分かったので、一旦タカ丸さんのいる部屋へ行くことにした。

さて、どうしようかな？