21 なんだろう、この気持ち ページ23
ー*Aside*ー
利吉さんの顔がもう目と鼻の先にある。
どうしよう。
なんだろう、
この気持ち。
顔がだんだんと熱くなってくる。
初めてこんな気分になった。
利吉さんは起き上がろうとしない。
というか、私のことをジッと見ている。
何?何なの?
A「利吉さん・・?」
利「あぁ。」
思い出したかのように利吉さんは目を見開くと起き上がり、私に手を差し伸べてきた。
私は手を借り、足を踏ん張って立ち上がろうとした。
A「あっ‼」
手を借りたにもかかわらず足が地面に立たなくて私はバランスを崩した。
このままじゃ後ろにまた倒れる!
A「・・・⁉」
私はいつの間にか利吉さんの腕の中にいた。
顔を上げて利吉さんを見る。
A「・・利吉・・・さん・・・・・?」
利「あっ、いや、Aちゃんもちゃんと女の子だったんだなぁって・・・。」
A「それどういうことですか?」
利「(これ怒ってんのかな、それとも素直な質問?どっちにしろ鈍感すぎる…((微笑)何でもないよ。ただ、さっき転んだ時に見た顔があまりにも綺麗だからつい・・・。」
A「え・・・?」
利「なんか勿体無いね。こんな綺麗な女の子なのに男として生きなきゃならないって…。」
利吉さんは私を抱いたまま、不思議なことを言ってくる。
どうしちゃったんだろう?
A「私は、母との約束を守ることが出来さえすればそれでいいんです。」
利「そう、なのか・・・。」
そう言って利吉さんは私の顔をジッと覗き込んでくる。
何故かひどく痛かった傷のことも忘れてしまった。
そして、利吉さんは私の頰を指の裏で、まるで陶器を扱うかのようにそっと撫でた。
利吉さんは何をしようとしているの?
一方利吉さんはずっと私から目を離さない。
こんな利吉さんは初めて見た。
A「・・・んnッ⁉」
私の唇が利吉さんの口によって塞がれた。
「・・・んんっ!」
喋ろうと思っても喋れないほど強く唇を私の唇に重ね合わせてくる。
しばらくすると、利吉さんは私の肩を持って自分から離し、俯いてしまった。
A「利吉さん・・・?」
利「このことは、無かったことにしてくれないかな。忍者の三禁を破ったからね。」
A「え・・・?」
利「と、とりあえず、忍術学園へ帰ろう!」
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留ちゃん命 - 面白いですね!応援してます! (2017年12月28日 19時) (レス) id: db1342be98 (このIDを非表示/違反報告)
白い狼(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます^ ^頑張ります! (2016年12月29日 11時) (レス) id: 89377fca11 (このIDを非表示/違反報告)
千代 - 面白い!更新頑張って下さい! (2016年12月25日 15時) (レス) id: bb1fb43921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い狼 | 作成日時:2016年12月22日 16時