16 実習の帰りに ページ18
ふぅ、後は忍術学園へ帰るだけだ。
((ガサッ
A「誰だ！答えろ！」
Aは草むらの音に気が付き、警戒した。
A「ーっ⁉」
Aはいつの間にか誰かに脇を抱えられ木の上に乗せられていた。
A「誰だ！お前は誰だ！」
？「お嬢ちゃんのくせに、言葉遣いが荒いねぇ。」
そう言って、相手の誰かさんは俺を幹にもたれかけた。
A「おいっ！離せ！離せよ！」
？「こんなところで大声を出しても何も意味はないのにねぇ。」
A「うるさい！」
((ゴッ
Aは殴ろうとしたが全く意味はなく、手のひらで軽く受け止められてしまった。
相手はAの手首を強く掴んで捻り、Aは右手が使えなくなってしまった。
A「くそッ！」
？「さぁどうする、お嬢ちゃん？」
A「お、俺は女なんかじゃない！」
？「ふーん。そんな可愛い格好している人に言われてもねぇ。説得力が。」
A「(まさか・・・。)お前、忍者か？」
？「当たりぃ。」
その忍者の顔はもう暗くなっていたのでよく見えなかった。
A「誰だ。」
そう言ってAは使える左手で懐から苦無を取り出し相手に突きつけた。
が、それも意味はなくあっさり手で止められてしまった。
相手の忍者はAの左の手首を掴んだまま此方ににじり寄ってくる。
後ろは木の幹なのでこれ以上後ろにさがれない。
Aはされるがままに相手の顔がだんだんと近づいてくる様をジッと見つめていた。
？「私はタソガレドキ城忍び組頭、雑渡昆奈門だ。君のことは知っているよ。」
A「・・・⁉」
雑渡の顔はもう目の前にある。
Aはどうしようもなくなりキッと忍者を睨めつけた。
昆「そんなに怖がらなくてもいいのに。君さぁ、さっきっから男の口調で喋ってるけど別に無理しなくてもいいんだよ。それにしても、可愛い顔してるねぇ。君、女の子でしょ。」
A「うるさい！俺の前でその言葉を言うな！」
しかしAは抵抗できずに目の前の顔をジッと見た。
昆「ごめん、ごめん。怒らせちゃったかな。あ、着物、傷だらけだし汚れているけど大丈夫？」
Aの着物は抵抗したときにかなり醜い状態になっていた。
A「どうしよう・・・・・。立花先輩から借りたものなのに・・・・・。」
昆「やっぱ忍術学園の子か。」
A「それより俺を離せ。」
そのときAは肩を引き寄せられている状態だった。
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留ちゃん命 - 面白いですね！応援してます！ (2017年12月28日 19時) (
レス) id: db1342be98 (このIDを非表示/違反報告)
白い狼(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます^ ^頑張ります！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 89377fca11 (このIDを非表示/違反報告)
千代 - 面白い！更新頑張って下さい！ (2016年12月25日 15時) (レス) id: bb1fb43921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い狼 | 作成日時：2016年12月22日 16時
