ｱﾊﾊ……ここどこｯ【OP】 (ページ26)

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キャラには会うべきじゃないページ26

「オイ」

後ろから声をかけられる。この声は

『……。え、エースさん』

ﾜｧｧｧｧー。船もないし、エースさんが凄い顔でこっちを見てくるヨ…

「・・・。おめェは一体誰なんだ？」

絶望というか。悲しい顔というか。困惑の顔というか

『私は…Aです』

…あ、名前言っちゃったよ。違うよ。名前じゃないよね？多分ね

「・・・。そういや、船がどこかへ行ったと叫んでたな」

ｱ。聞かれてた。肩をガシッて掴まれましたね

『アノー。ソレハ聞キ間違イ。トイウヤツデハ…』

怖いよ？凄い。なんか、満面の笑みでこっち見てるし。

『アー…私やることがあるんでした。アー…』

歩きだそうとするも

「俺もついて行こうか？」と聞かれました。

怖いです。やめてください

・・・数分後

「で？どこに行くんだ？A？」

相変わらず肩を掴まれたまま並んで歩く。
どこに行くか。知りませんよー…

『アハハ……エト。えーと……(どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう)』

絶賛心の中でパニクって歩いてる私には、前など見えていない。

「ぶつか……」

ゴンッと鈍い音と共に『ﾌﾞﾍｯ』とマヌケな声が出た
前を見ると、木にぶつかっていたというのが分かる

「なぁ。A…さっきから反対方向にただ歩いてるだけのように。俺は思えるんたが」

てかいつの間にかこの人。サラッと名前呼びになってね？

『あのー。ですね、離してくれませんか…？』

もう、意を決してそう言ってみる
そろそろ離して欲しいよ。肩ちょっと痛いもん

「あぁ。ならよ。俺にも話してくれねーか？
俺への【生きててくれてありがとう】っていう言葉の意図を。さっき聞けなかったからよッ

そしたら離してやるよ」

わー。すっごい笑顔。

『あは、アハハハ・・・。』

「教えてくれッ！」

ニコッと太陽のように笑う彼の肩が燃え始める
お、おう。確実にﾀﾋぬな。これ

『えと、ですね。はい。答えます。答えるんでとりあえず。

その燃えてる火を止めてくれませんか…』

なぜだろ〜。こんなに生きていてくれる事が嬉しいのに。恐怖しか感じないのは