アンダーキッズ (ページ3)

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2話ページ3

⚠リスカ表現あります

駅まで着いた。
そして切符を買い、改札を通る

「急がないと！電車来ちゃう！」

そしてわたしは早歩きでホームに向かった

ガタン……ガタン……

『今電車乗った！もうちょっと待ってて！』

そう呟いた。

次は〜……東新宿駅……次は──────

「ふぅ、着いた……」

そしてわたしは改札を抜け、外に出る
愛の正解も知らないけど、ここに来ればきっと分かる。
そう信じていた
ここに来ることはダメだって分かってる……でも今が楽しければそれでいいよね！

「あっ！皆〜！」

この街の初期メンに繋がりはいない。
でも見たんだ。ここはわたしみたいな不幸な子達が過ごしてるんだ

「やっほっ！A！」
「久しぶりだね……最近顔だしてくれなかったよね……」

「ごめんごめん！ちょっとテスト期間で……」

「てゆうか、Aちゃんの服かわいいね！新しいの？」

「うん！なけなしのお小遣いで制服っぽいの揃えたんだ！」
「あと、前の切れ味悪かったから、新しい刃と、無くなっちゃったから、お薬も買った！｣

「いいなぁ、絶対私そんなにお金もってないもん」笑
「うん！私にも貸して〜！」

「貸すけど……気をつけてね？これほんとに切れ味いいから……」

「いいなぁ……本当の地雷系女子みたい」笑

そう言われるけど……ただの憧れを拗らせただけだ
拗らせてしまえばしまうほど……この身を蝕んでいく

「ごめん！わたし今から稼ぎに行ってくる！」

わたしお買い得だから……もっときてよ

「Aどうだった？結構時間経ってるけど……」

「……そんなに稼げなかった」
「もう好きぴに貢げないよ……」

もっと……もっと稼いで
貢いで、目を合わせられるようになりたい

でも知ってる……好きぴには彼女がいる
全部知ってるのに……なんでだろう

「ちょ、ちょっと切っていい、？」

スーッ……

傷の数はずっと増えてんだよ……
今日も明日も刻むだけ……

「ちょ、A切りすぎ！もうやめなよっ！」

辞めて……やめてよ……

「お願い……これがわたしの生きてる証なの！」

体も心もズタズタのわたしでも生きてるの

「ねぇ……皆……嘘でもいいから認めてよ」

「A、なんかおかしいよ！」
「そ、そうだよ！私たちはいくらでも認めるから……」

「ここが私たちの最後の逃げ場なんだよ？皆で認めあって生きていこう……？」

「うん……」

そう言いながら、手を繋いだ。