【zm】吸血鬼ってマ？ (ページ7)

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6話ページ7

放課後にて、多目的室の扉の前に立っていた。

……緊張しすぎて、中に入るのにも抵抗を感じてしまう。

そういえば、何気にいつも一緒に帰っていた千代に、今日帰れないって言ったの初だな…。

…よし、心の準備は整った。

私は多目的室の扉に手をかけた。

「……え？」

実は入るのが初めてだった多目的室には、乱雑に置かれた机と椅子しかなかった。

…肝心の鳥井君がいない。

大からのRINEを再確認する。

……うん、今日は生徒会が無いってちゃんと書かれてある。

じゃあ、なんで鳥井君はいないのだろう。

さっき、鳥井君のクラスの2組をちらりと見たけど、誰も教室に居なかったし…。

鳥井君は生徒会以外には部活に所属してないし…。

……もしかして、遊ばれてた？

「はあ…。」

溜め息をついてそこら辺にあったいすに腰を掛ける。

もしかしたら、私の知らない用事があるかもしれないし、一応待ってみよう。

最終下校時刻の30分前についにやってきた。

zm「遅れてすまん！…はぁ、はぁ、」

勢いよく多目的室に入ってきた鳥井君の顔は汗をかいていた。

「…どうしたの？」

もしも、私の好きな人じゃなかったら殴っていたかもしれない。

zm「実はな、今まで溜めてた書類があってな、上手い具合に隠してたんやけど、バレてもうて…。」

「…え」

zm「そんで、溜めてた罰として倍の量の書類追加されててん。……待っててくれてありがとうな」

「あ、ううん。全然待ってないから…。」

いや、結構待った。
てか、どんだけ書類溜めてたの…。

私はいすから立ち上がり、鳥井君の方を向く。

zm「それで、話があってな…。」

鳥井君はチラチラと私と床を交互に見ながら口を開いていった。

も、もしかして…。

昼休みの会話が頭をよぎった。

"まさか……告白？！"

……いやいや、そんなハズは…。

ちらりと鳥井君の顔を伺う。

(！？)

りんごみたいに真っ赤だった、

可愛いとかドキドキするとか色々考えていると、鳥井君の口がさらに開く。

そして、ペリペッドの瞳と目があった。

zm「俺、Aさんのこと、好きやねん。」

「？！」

一気に顔が赤くなった。

なんで鳥井君が、私のことを…？

心の中で、パーティーが開かれた。

だけど、次の瞬間、そのパーティーは嵐によって消え去った。

「あと、……おれ、吸血鬼やねん。」

「…え？」

私の笑顔は凍りついた。

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