【zm】吸血鬼ってマ？ (ページ6)

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5話ページ6

友「Aならここにいるよー」

「え、」

ちょ、今隠れようとしたのに…！

千代がニヤニヤしながら私を指差す。

そして、ついには千代に背中を押された。

……背中越しから女子の視線を感じる。

鳥井君は女子の中でもかなり人気がある方だ。

……まあ、私もそのひとりなんだけど。

男子からも女子からも、「なんでA？」という目を向けられているのがなんとなく分かる。

たぶん、悪い意味じゃなくて純粋に疑問なんだろうな……。

私はクラスの中でも目立つ存在ではない。

良い意味でも悪い意味でも。

私は誰にもばれないようにこっそり溜め息をついて鳥井君の方へ向かった。

……ちょっぴり嬉しいのは別の話。

「どうしたの、鳥井君？」

鳥井君に近付く。

……うん。いつもの全く匂いのない鳥井君だ。

zm「……今日の放課後、多目的室に来てくれへん？」

「……多目的室？」

zm「おん。」

ゾム君は私より15㎝ほど高く、私の目線からはちらりと鳥井君の目が見える。

ペリペッドの、綺麗な瞳だ。

「うん、分かった。」

返事をすると、鳥井君はすぐに教室の前から去っていった。

……緊張したな。

上手く喋れてたかな？

引かれてない…かな？

私はさっきまでいた席に戻った。

友人A「どうだった！？」

友人B「まさか……告白？！」

「いや、そんなんじゃないよ。ただの頼まれごとだったよ。」

……一応、違うことを言っておこう。

友「え？鳥井君がAに頼みごとぉ？」

千代がジト目をする。

友「どんな頼みごとなのよ」

口元がにやついてるぞ、千代。

「大にこれ伝えてくれーっていう頼みごと。」

友人B「まあ、鬱君とAは幼馴染みだからね～」

友人A「なんだ～。鳥井君が女子と話すとかめったにないからめっちゃ期待したのに～」

A子が口を膨らます。

「まあまあ、私に春がきたら嵐がくるよ。」

友人B「いや、どんだけAの春はレアなんだよ！」

……うん。

やっぱりこうやって昼休みに友達と話してたりするのが一番平和でいいな。

……彼氏とかも、ちょっとは憧れるけど。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

良ければコメントをしてくださると、作者がニヤニヤしながら返信します。

それでは、続きを読んで下さい。

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