【zm】吸血鬼ってマ？ (ページ49)

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46話ページ49

なんでゾム君がいるの……？

頭が混乱する中、落ち着いた声色が聞こえる。

kn「なんやゾム、Aさんなら知らんで？」

kn「打ち上げに行ってるんちゃう？」

とりあえず捏島君がさらりと嘘を吐いてくれてホッとする。

zm「いや、さっき校舎内に入ったの見えてん……。」

しかしゾム君は折れていないのか、帰る気配が無い。

むしろ、多目的室を歩き回ってる音がする。

zm「てか、なんでコネシマここにおるん？」

……やばい。

私は今2人がどんな顔をしているか分からないけど、やばいことは分かる。

捏島君、なんて答えるんだろ……。

kn「そーゆーゾムこそ、なにしてるん？」

……質問を質問で返したッ！！

確かに気になるけど……！

zm「……僕はAにどうしても聞きたいことあってん。」

胸が跳ねる。

聞きたいことって、絶対に……

zm「Aって、吸血鬼か知っとる？」

……ですよね。

kn「ええッ！？そうなんッ！！？」

ちょっ、捏島君うるさい。

だけど、反応がやけにリアル……。

続けてゾム君は言う。

zm「……まあ、大分前に知ったんやけど。」

思わず鳥肌が立つ。

……え、"大分"前に？

知った？

衝撃が強すぎる。

zm「てか、吸血鬼ハンターは吸血鬼のこと分かるのに『今初めて知りましたよ～』って反応やめろや。」

zm「白こすぎるで。」

……ゾム君って、何気に痛いところついてくるよね。

というより、ゾム君が『Aって、吸血鬼か知っとる？』って捏島君に聞いたのは、言質とるためだったってこと？

……ゾム君、頭の回転が速すぎるよ。

zm「なんや、今そーゆー嘘吐くってことは」

zm「お前、Aとどーゆー関係なん？」

kn「……俺らは、」

「大切な友達だよ、ゾム君。」

勢いよくロッカーの扉をあけ、2人に近付いた。

2人の目は丸くなっていた。

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