【zm】吸血鬼ってマ？ (ページ43)

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40話ページ43

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zm「そ、そんなわけないやろッ！！」

慌てた様子でゾム君は言う。

それも顔を真っ赤にして。

予想以上に可愛くて、クスッと笑ってしまった。

zm「やけど……。」

……？

ゾム君は私の両手を取りながら目線を合わせた。

zm「……佐藤とハイタッチしたのは、ずるい思ったわ。」

……。

思わず目を見開いてしまった。

なんで、ゾム君はそんなに可愛いこと言えちゃうの……？

そのとき、聞きたくない言葉がゾム君から出てきた。

zm「……A、なんで目、赤いん？」

「……えっ」

しばらく言葉が出てこなかった。

やばい、吸血反応でてた？

これが、頭が真っ白になるということなのか。

「あ、いや、か、顔赤かっただけだよ。」

思わず顔を反らして発する。

しかし、その様子が不自然すぎたのか、ゾム君は私の両手から手を離し、両手で私の顔を掴んできた。

「！！ちょっ、やっ」

私は力を込めてゾム君の腕を掴んで私から離しながら立ち去ろうとした。

だけど

zm「逃がさへんで。」

ゾム君も吸血鬼だということを、ちょっと忘れていた。

ゾム君も力を込めて私の腰と背中に手を回して逃がさなかった。

無論、男子と女子の力を見せつけられたようで、かなうはずが無い。

正面で抱き締められているので胸が鳴り止まないのは二人とも同じ。

しかし、逃がさないためか、抱き締める力がかなり強い。

「ちょっ、いた……げほッ」

zm「……！すまん、力入れすぎた。」

少し力を緩められたが、逃げられなかった。

諦めて顔を下に向け、せめて目を見られないようにする。

zm「……顔、上げてくれへん？」

か細い声で、ゾム君は呟く。

恐る恐る顔を上げると、ゾム君と目が合う。

ゾム君は柔らかい笑みを浮かべる。

zm「正直に、言ってくれへん？」

……私は。

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