【zm】吸血鬼ってマ？ (ページ38)

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35話ページ38

tn「お前ら何してたん？？」

只今、生徒会室の床に私とゾム君が桃瀬君の前で正座中。

「……休憩してた。」

tn「ふーん、学校外でわざわざ休憩ですか？」

ヴヴッ……！！

心に刃物が刺さる。

zm「……すまんやん。」

ゾム君もかなり反省している様子。

tn「はああ……。じゃ、早く書類終わらすで。」

桃瀬君はそう言いながらさっきまで桃瀬君が座っていた茶色の椅子に座った。

……あれ。

そこまで怒ってない……？

私とゾム君が顔を合わせてると、桃瀬君が言う。

tn「ほら、はよ席座って仕事するで。」

……桃瀬君、イケメンだ。

私とゾム君は席についた。

次の日。

昼休みに、イツメンの4人で他愛もない会話をしていたとき。

RINEの通知音が鳴る。

携帯を見ると、そこには桃瀬君の字が。

友「だれから？」

「隣のクラスの子ー」

　
"桃瀬君"と言うと、周りの反応が怖いため、嘘を吐いた。

タップして開くと、『今から多目的室来れ
る？』と書かれてある。

『わかった』と返事を書き、自分の座っていた椅子から腰をあげる。

友人A「A、どこ行くの？」

「ちょっと呼び出しされたー」

友人B「りょーかーい。」

友「……。」

千代が黙ってるのが一番怖い。

私は千代の視線を無視して教室を出た。

tn「すまんな、いきなり呼び出して。」

「全然平気だけど、どうしたの？」

多目的室って、なんか色々と思い出がある。

tn「……昨日の夜、大先生と電話しててん。」

胸がはねる。

……大先生と、昨日話す内容なんて……。

"アレ"しかない……よね。

tn「……Aさんが、吸血鬼ってこと。」

……だよね。

tn「それで、生徒会がやる仕事、Aさんが手伝ってくれてるから……、その……。」

桃瀬君は顔を反らしながら話す。

……。

「……桃瀬君の血、吸ってもいいってこと？」

中々言い出さなかったので、思っていたことを口に出した。

桃瀬君の目は見開いた。

それと同時に、桃瀬君の頬はほんのり赤く染まる。

「昨日、私が桃瀬君のこと倒しちゃったときに私の目が赤くなってるの見えちゃったんでしょ？」

「それで、桃瀬君は優しいから私に血をあげなきゃ！って、思っちゃったの？」

桃瀬君は図星だったのか、さっきよりも目を大きくした。

そのまま、桃瀬君は溜め息を軽く吐き、話し出した。

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