小さなヒーロー ページ8
．
突如荒れ狂う風に、土埃。
複数の受験生と意図せずとも近くにいたAは、それによって目を細めた。
そうだ、きっとあれは、
『…0Pヴィラン、』
デカすぎない？いやマジでデカくね？
Aは恐怖というよりかはむしろ圧倒されて巨大ヴィランの前で立ち止まる。
そんな中、視界の片隅に緑色の髪の毛が。
『み、緑く…』
「まずいまずいまずい、まだ0ポイントだ！」
『え！？』
「残り2分を切ったぜ！」
「『あと2分！？』」
いやいやいやちょっと待って、早くない？
実際Aの倒したヴィラン数も多いものではない。さっき聞こえてきた女の子は20台だった。
正直比べ物にならない！無理！！
正直記念受験みたいなものだ。私も逃げてしまおうか、と思ったその時。
痛そうな、女の子の声が聞こえた。
『瓦礫の、下敷き…』
だめ、後ろから来てるのに、
『大丈夫！？』
咄嗟に体が飛び出していて、彼女の元に駆け寄っていた。
そしてその横を、緑くんが素早い速さで通っていく。
『ひ、』
そして、一パンチでそれを破壊して。
無謀だ。無茶だ。下手したら自分が死んでしまうのに。
…でも、それでも、
『……ヒーロー、』
ヒーローそのものの背中だった。
小さなヒーローは着地しようとする様子もなく落下してくる。
『どうしよ、あちょっと、大丈夫！？』
「だいじょ…うぷっ」
『え、大丈夫じゃな…』
「わたしに、任せ…」
茶色の髪の彼女はそういうと、ヴィランの体の破片に触り、それを浮かせた。
そして、自身もそれに乗っかる。
緑くんが落ちてくるタイミングを見計らって、そして、
『…んえっ、え！？』
ビンタ。
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なんなん(プロフ) - はるさん» すごくすごく嬉しいです……！！ありがとうございます！ (2021年9月5日 12時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - フェアリーテイルのグレイ大好きなので嬉しいです、、！！まだ途中なんですけど、このまま一気読みします、！！笑笑 (2021年9月4日 23時) (レス) id: 417ffa247e (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - 翠輝 彗さん» うわああ感謝です！！ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - キースさん» ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
翠輝 彗(プロフ) - 4ページ目、爆"轟""克"己になってます汗 (2021年8月30日 0時) (レス) id: 237facedc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年8月25日 21時
