途方もない悪意の行進 ページ42
．
ぞろぞろと、黒い霧の中から絶え間なくヴィランたちが歩いてくる。
「ヴィラン！？バカだろ、ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」
「先生、侵入者用センサーは？」
「もちろんありますが…」
「現れたのはここだけか、学校全体か…何にせよセンサーが反応しねえなら、向こうにそういうことができる奴がいるってことだ」
校舎と離れた隔離空間、そんなところにクラスが入る時間割を全て知った上で、こうして乗り込んできたヴィランたち。
「バカだがアホじゃねえ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
「13号、避難開始！学校に電話試せ。センサーの対策も頭にあるヴィランだ、電波系のやつが妨害している可能性がある。上鳴！」
轟のその言葉に空気は一気に緊張に変わる。
ヴィランの行進を見ていた上鳴は、相澤の言葉に意識を引き戻した。
「お前も個性で連絡試せ」
「うっす」
「先生は！？一人で戦うんですか？あの数じゃ、いくら個性を消すと言っても…
イレイザーヘッドの戦闘スタイルは、敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は…」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん」
その言葉に、Aを息を呑んで単身ヴィランの群れに飛び込んでいく相澤を見つめる。
プロヒーローのその言葉が、なぜかAの胸に響いた。
自分たちにとっては担任の先生だけれど、彼はそれ以前にプロヒーローで。
単純にその言葉に、感銘を受けた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なんなん(プロフ) - はるさん» すごくすごく嬉しいです……！！ありがとうございます！ (2021年9月5日 12時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - フェアリーテイルのグレイ大好きなので嬉しいです、、！！まだ途中なんですけど、このまま一気読みします、！！笑笑 (2021年9月4日 23時) (レス) id: 417ffa247e (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - 翠輝 彗さん» うわああ感謝です！！ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - キースさん» ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
翠輝 彗(プロフ) - 4ページ目、爆"轟""克"己になってます汗 (2021年8月30日 0時) (レス) id: 237facedc2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なんなん | 作成日時：2021年8月25日 21時
