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生まれた時から、人とは少し違う立場にいた。
両親が有名な人。決して楽しい思い出だけではない。
旅行で羽を伸ばしたことはあまりない。
習い事などで親が見に来る行事もあまり好きではなかった。
軽いいじめのようなものにあったこともある。相当小さい頃だけど。
幸いにも学校には同じような境遇の人もいたから窮屈な生活ではなかったが、習い事などで自分の境遇の在り方について知った。
言わなかったら“どうして言ってくれなかったの？“と、隠していたと誤解されて仲がこじれたこともある。
だから、新しい環境の雄英ではどうしようか悩んでいた。
同じスタートラインに立つのだから隠し事はしないでおこうと思う反面、一つ壁を隔てて見られると寂しいから。
…でもそれを、彼らは一瞬で破ってきてくれた。
本当に雄英を選んでよかった、と教室でクラスメイトたちと過ごしていたAは思う。
談笑しながら今回の訓練の反省や感想など、そんなことをして時間を潰しているとガラリとドアが開けられ、片手をギプスしている緑谷が。
『緑谷くん！』
「お疲れ！いや〜、何喋ってっか分かんなかったけど、熱かったぜおめえ！」
「入試1位の爆豪と互角に渡り合うなんてな！」
『…え、1位なの？』
「知らねえの？」
「よく避けたよ！」
「1戦目であんなのやられたから、俺らも力入っちまったぜ！」
「エレガントには程遠かったけ…「よく避けたよ〜！！」
すぐさま彼を取り囲むのは数名のクラスメイトたち。
緑谷はあまりこういうことに慣れていないのか、それぞれの自己紹介にも目を白黒させていた。
教室の他のグループでは飯田による注意の声が響いていて、緑谷たちはそれを苦笑いで見つめている。
そんな中、反対側のドアがもう一度開かれた。
「なあ麗日、今度飯行かね？何好きなん？」
「お餅…あっ、あれ！？デクくん！怪我治してもらえなかったの？」
彼らはノートを抱えて運んできた様子。
上鳴は麗日にご飯を誘い、彼女はそれよりも緑谷を優先して。
なんというか、うん。
「…」
『…』
「…」
『…かわいそ』
「その目やめろお前…！」
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なんなん(プロフ) - はるさん» すごくすごく嬉しいです……！！ありがとうございます！ (2021年9月5日 12時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - フェアリーテイルのグレイ大好きなので嬉しいです、、！！まだ途中なんですけど、このまま一気読みします、！！笑笑 (2021年9月4日 23時) (レス) id: 417ffa247e (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - 翠輝 彗さん» うわああ感謝です！！ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - キースさん» ありがとうございます！！ (2021年8月30日 1時) (レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
翠輝 彗(プロフ) - 4ページ目、爆"轟""克"己になってます汗 (2021年8月30日 0時) (レス) id: 237facedc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年8月25日 21時
