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『あの、おまたせ…！』
予定の10分前に着くはずが、出る直前に髪飾りを付けていないことに気づいて家中を探していたら結局約束の7時ぴったりになってしまった。
こういう所が抜けてるんだよなぁ…本当に最悪…
『ごめん、もうちょっと早く着く予定だったんだけど…』
なんとなく気まずくて逸らしていた視線を彼に向けると、彼の視線は真っ直ぐに私を射抜いていて微動だにしなかった。
『ふみくん？』
ふ「…そっちかぁ…」
『そっち？』
ふ「…浴衣、シンプルで可愛い」
控えめに袖を持ち上げて私の全身をじっくりと見ると満足そうに微笑んだ。
甘い言葉とその微笑みで私の心臓は走った後かのようにバクバクと動いてる。
『(かわいいって、言ってくれた)』
友達と店員さんをも巻き込んで選んだ浴衣。
白地に薄いオレンジ色の花がたくさん咲いている。
満場一致で決まった浴衣だけどふみくんに褒めてもらわなきゃ意味が無い。
ふ「オレンジ色じゃん…」
『うん。せっかくだからふみくんの色にしようかなって…似合ってる？』
ふ「超似合ってる。あーもうかわいすぎ」
浴衣に気を使ってかいつもより緩く抱きしめられる。
ふみくんはいつもストレートに伝えてくれるからその度に心臓がバクバクと暴れ出してしまう。
今も顔が熱くなって頭をふみくんの胸に預けていると上から声がした。
ふ「…ごめんそろそろ行こうか」
『うん、』
ふ「めい今顔赤いだろ」
ハッとして顔を上げるとニヤニヤ笑ったふみくんの顔があった。
『それはふみくんのせいでしょ』
ふ「そーかそーか。めいは俺の事大好きだなー」
『っ、ばか…』
思わず笑いを零しながら軽くふみくんの肩を叩くと「やっと笑った」とふみくんも笑った。
『え？』
ふ「だってお前ずーっとここにシワ寄ってんだもん」
とんとんっと私の眉間をつついた。
自分で意識しなくても緊張して眉間にシワが寄っていたらしい。
『ごめん…』
ふ「なんで謝るんだよwこれから楽しも。な？」
『うんっ』
きゅっと優しく手を握ってくれるふみくんをまたひとつ好きになった。
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E.W.(プロフ) - しげっち。さん» ﾜｶﾘﾐｶﾞﾌｶｲ (2018年9月9日 18時) (
レス) id: ff6b70e794 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - E.W.さん» コメありがとうございます！ほんと自分で望んで入学したのにもう嫌になってます(´；ω；｀)課題も多いし授業もあるしで更新出来ないし...言い訳になっちゃいますけどね...ww (2018年9月9日 17時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
E.W.(プロフ) - 自称進学校って本当に嫌になりますよね。わかりますっ！！周りと比べたらここの学校はなんでもないんだよ！って言いたくなることが多いです((いきなりすみません(´・ω・`) (2018年9月9日 15時) (レス) id: ff6b70e794 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - やみうさぎさん» コメありがとうございます！まさとくんクソほどかわいいですよね...喜んでいただけて良かったです！更新頑張ります◎ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
やみうさぎ(プロフ) - いやまさとくん可愛すぎな…めっちゃ良かったです(*´艸`)更新ファイトです！ (2018年9月9日 10時) (レス) id: 8f3c58b972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげっち。 | 作成日時：2018年8月24日 23時
