【アナタシア】キスの意味【短編集】

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ふみろくside


ふ「指先へのキスは称賛…？」

『そうと！やけんうちの指先にちゅーして！』


自慢げに俺に指を差し出してくる。
もう少しこの状況を実況するとするなら、彼女の細く綺麗な指が俺の口元へと近づいてきた。
ゴクリと唾を飲むと彼女の目を見つめた。
いつも通りニコニコ笑っているけど目は真剣で本気なんだなと悟る。


めいの手を持ち、そっと唇を触れさせもう一度めいを見た。


ふ「おめでとう。めい」

『っ、これなんかちょっと変な気分になってしまうね』

ふ「…もっとご褒美あげよっか？」

『ほんと！？どげなん！？』


この話の流れからしてそういうご褒美しか有り得ないのに本人は分かっていないのか目をキラキラさせている。
鈍感にも程がある。


そんな彼女の頬に撫でるようにして手を当てると勘づいたのかぐっと口をつむんだ。


ふ「…そんな可愛い顔して…お前俺の事煽ってたりする？」

『そげん事せんばい…』

ふ「そ？他の男にこんな顔したらダメだぞ」

『こげん気持ちになるんなふみさんだけやけん…安心してよかよ？』

ふ「っ、かわいすぎか」



そっと1回だけ優しく口付ける。
『それだけ？』みたいな顔で見るからもう可愛くてしょうがない。

2回、3回、4回と何度もリップ音を鳴らしながら唇を合わせた。
無駄に部屋に響く水音が俺の気持ちを高まらせる。

そのままそっとめいをソファーに押し倒す。
我慢？できるかそんなもん。


『…テストでよか点取ったら毎回こげんご褒美くれると？』

ふ「赤点祭りじゃあげられねぇぞ」

『分かっとーばい！これから頑張ると！』


雰囲気もクソもない。
だけど俺はこんなアホな彼女が大好きで、愛おしい。



ふ「よく頑張った、おめでとうめい」


静かに俺たちの身体はソファーに沈んだ。



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どげなん=どんなの

こげん=こんな


博多弁かわいいですよね…でも広島弁も捨て難いです(何の話だ)


まてまて。あと一人でお気に入りが100人だと…！？
なんということだ！！嬉しすぎる！！

…あと一人…お気に入り追加お願いします♡♡

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