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まりんside
下を向いているめいの頬を両手で包んで上を向かせる。
泣いているからか、酔っているからか目が赤い。
目から流れる涙を人差し指で丁寧に拭った。
めいは潤んだ目でじっとこちらを見つめている。
まり「いいよ。そのまま俺だけ見てて」
ゆっくりとめいのふっくらとした唇に口付けた。
初めは軽い触れるだけ。だんだん深くしていくと比例するようにめいの声も甘くなる。
ちゅっとリップ音を響かせて唇を離すと、めいは目を見開いていた。
『な、んで…』
まり「俺ファンの子とキスなんかせんし、こんなに見つめ合ったりせんし、そもそも酒飲みながら映画なんか見んし。」
まり「それ以外にもいっぱいめいにしか見せてない所あるんやで。」
『っ…ほんと?』
まり「ほんと。今から教えてあげようか?」
そう言いながらすっとめいの頬を撫でた。
めいの目を見つめながら微笑むと、めいの顔が一気に赤く染まった。
『いっ、いい!もうわかった!』
まり「えー…これを口実に久しぶりにしよっかなとか思ってたのに…」
慌てて立ち去ろうとする彼女の腕を掴んで俺の胸の中に収めた。
そしてそのままぼすん、と音を立ててめいをソファーに押し倒した。
当の本人は状況を把握しきれてないのか呆気にとられたような顔をしている。
まり「もうちょいめいは自信持ってええんよ…?俺が好きなのはめいだけやから…」
『ま、まりんが珍しくデレてる…』
まり「デレるのいや?」
『そんなことないけど…』
まり「じゃあええやん。」
めいの喉にそっと口付けた。
めいの口から可愛らしく甘い声が漏れる。
まり「(こいつはこのキスの意味分かっとんかな…)」
分かってればいいのに。
全部、ぜんぶ。
俺の気持ちも、これからやりたいことも。
『……そんなにしたいの?』
まり「っ、え」
『喉にまでちゅーするなんて、』
まり「…はぁー」
なんも分かってなかった。
────でも
まり「うん。めいとしたい。だめ?」
『…いいよ』
まり「っほんま!?」
『は、恥ずかしいから早くして…!』
羞恥心から顔を赤く染めた彼女に深く口付けをした。
喉へのキス【欲求】
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まりんくんは彼女に実はデレデレでいて欲しい
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はた - さいこうでした!! (2019年12月27日 1時) (レス) id: 32e6686df9 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - ムユさん» コメありがとうございます!可愛いですよね...まりんくんの関西弁もめちゃくちゃ好きなんですけどまさとくんのも萌えますね… (2018年10月14日 10時) (レス) id: c12db644f8 (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - わかります…私女子ですけど可愛い博多弁女子には惚れそうです…博多弁女子と結婚したい( ˙-˙ )芝健の方言とか聞いてみたい…まさと君の方言可愛いですよね! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - ムユさん» ご無事で何よりです...(´;ω;`)スマホは困りますね...でもセリフに笑っちゃいましたww (2018年9月12日 22時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - しげっち。さん» 北海道は大体大丈夫ですよ!停電したとき一番心配したのは…『スマホぉぉぉぉ!!!おい!スマホ!?』くらいかな…(´・∀・`) (2018年9月12日 21時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげっち。 | 作成日時:2018年8月12日 23時