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扉を開けたふみは俺の方なんて見向きもせず、真っ直ぐにリーダーを見つめている。
ちょっとくらいこっち見てくれてもいいじゃん…
ふ「今面接受けた奴逃げたんですけど、ほっといていいすか」
『あら、中々いい子だと思っていたのに。いいわ、追うまでもない。』
ふ「っす。……ところで、」
言葉を途切れさせ、ふみは俺の頭を思い切り掴んだ。
ふ「お前いい加減にしろよ。俺らが知らねぇとでも思ってんのか」
芝「…何のこと?」
ふ「しらばっくれんな」
『どうしたの2人とも。やり合うなら外でやって。』
大体話の主旨が分かっているリーダーは気だるげに俺たちを制止した。
確かにここでやれば次の面接ができなくなってしまう。
『気が合わないのは仕方ないけど仲良くする努力をしなさい』
芝「…はい」
ふ「はい…」
毎度毎度の流れで強制的に仲直りさせられ、リーダーはニコニコと笑ってる。
しかし…ふみが来たのは予想外だったな…
まり「次の受験者のリストです」
『ありがとまりん。』
まりんから受け取ったリストをペラペラとめくると妖しい笑顔を浮かべた。
──── 嫌な予感がする
ここにいるリーダー以外の3人は感じたはずだ。
この組織において1つだけ俺達が毛嫌いする“ルール”
それは【女の受験者が来た場合。合格した際には1度組織の男に抱かれなければいけない】という謎すぎるルール。
俺が来た時からこのルールはあったから、いつ作られたのかは分からない。
『あら、次は16歳の女の子。いかにも真面目って感じの子ね』
『この子は…そうね。ふみ。貴方が相手してもらえる?』
ほら、きた。
ふ「っ、何で俺なんですか」
『ハジメテに見えるからね。テクがあるふみが相手するのが1番なのよ』
ふ「…わかりました」
ふみは重い表情で受験者を迎えに行った。
ふみには悪いけど俺じゃなくて良かったと安堵してしまった。
好きでもない、ついさっき初めてあったような人と交わるなんて考えただけで吐き気がする。
でも、俺たちは逆らえない。いや逆らわないと言う方が正しいか。
俺たちはリーダーの脛に口付けをする度に服従を誓っているのだから。
自ら望んでリーダーの元にいて、これらのルールに従う。
『さぁ、始めましょうか』
俺らは、この人に一生を捧げる────
脛へのキス【服従】
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いきなりどうしたかって?
衝動書きですよ
衝 動 書 き
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はた - さいこうでした!! (2019年12月27日 1時) (レス) id: 32e6686df9 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - ムユさん» コメありがとうございます!可愛いですよね...まりんくんの関西弁もめちゃくちゃ好きなんですけどまさとくんのも萌えますね… (2018年10月14日 10時) (レス) id: c12db644f8 (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - わかります…私女子ですけど可愛い博多弁女子には惚れそうです…博多弁女子と結婚したい( ˙-˙ )芝健の方言とか聞いてみたい…まさと君の方言可愛いですよね! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - ムユさん» ご無事で何よりです...(´;ω;`)スマホは困りますね...でもセリフに笑っちゃいましたww (2018年9月12日 22時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
ムユ - しげっち。さん» 北海道は大体大丈夫ですよ!停電したとき一番心配したのは…『スマホぉぉぉぉ!!!おい!スマホ!?』くらいかな…(´・∀・`) (2018年9月12日 21時) (レス) id: 0352392d10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげっち。 | 作成日時:2018年8月12日 23時