【アナタシア】キスの意味【短編集】

親愛 ページ17

※年齢操作※

※高校生という設定です※


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『ハッネルくーん！！おはよ！』

ハ「あ、めいちゃんおはよ！」


朝一番、教室に入ってすぐさま彼を見つけた。

というか今この教室には私とハネルくんしかいないのだけれど。

朝日が窓際に座る彼の色素の薄い髪を輝かせている。


『今日の宿題写させて〜』

ハ「また〜？まあいいけど」


ちゃっかり彼の隣の席を借りて宿題を写す。

相変わらず綺麗な字だなぁ…なんて思いつつ、やけに近いハネルくんとの距離にドキドキする。

うちのクラスは珍しく“席は男女2人組で席をくっつける”というルールがある。

この謎ルールに私は何度苦しめられたことか、、

そりゃあもちろん隣になれたら嬉しいのだけれど不運なことに一度もない。

だからハネルくんが他の女の子と並んで授業受けてる姿を恨めしく見るしかない…

だからこそ朝の宿題を写す時間に全てをかけてるの…！！！


『いや〜いっつも助かるよハネルくん』

ハ「俺が休んじゃったらどうすんのさw」

『そん時はー…ほかの人にでも写させてもらうよ』


それじゃ忘れる意味無い…と心の中でボヤきながらあははと笑う。


ハ「じゃー頑張って休まないようにしなきゃね」

『…え？』

ハ「写させてあげるのは俺だけの役目だから」


そう言うとハネルくんはガタッと音を立てて立ち上がったと思えば、私の肩を抱いた。

次の瞬間頬に温かい感触。

ふわっと香ったハネルくんの匂い。毎朝隣で嫌という程匂ってるからすぐ分かった。

でも私がこんなことされてる意味は全く分からない。

疑問符が頭の中を駆け巡る。

ふと視線を上げるとほんのり顔を赤らめて私を見据えるハネルくんがいた。


『ハ、ハネルくん？』

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