【アナタシア】キスの意味【短編集】

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ふ「は！？お前らまだキスもしてなかったの！？」

『そーなの！半年だよ？半年！！』

ふ「ごめん、ちょっとまさとが理解できねーわ」


仲間、見つけました

こんなにもあっさりと共感を得てしまうとまさとくんとかまりんくんがおかしい人にしか思えなくなる。


ふ「まさとから来てくれないんだったらめいからいけば？」

『いや、それも考えたんだけど…男としてどーなの？』

ふ「んー…俺的には女の子から来てくれたら逆に興奮する」

『完全に性癖じゃん』

ふ「否定はしない」



きもちわるっと呟くとヤンキーのような目付きで睨まれた。

おぉ、こわ…


ふ「とにかく、このまま待ってるだけじゃまさとは何にもしてこねぇぞ？」

『じゃあやっぱり私から攻めてった方がいいのかなぁ…』

ふ「そーだよ。てことで飲む？」


は？と思いながらふみろっくんを見ると、
まるで準備されていたかのように私の好きなチューハイを冷蔵庫から取り出していた。

右手は私に見せびらかすようにチューハイをふるふるさせて

左手にはちゃんと自分が飲む用であろうビールが握られている。


もう、そういうとこ……


『最高かよ。飲むわ』

ふ「よしきた」

まり「あ、飲んじゃうのね」


今まで沈黙を突き通していた、厳密に言うとずっとスマホをいじっていたまりんくんが思わずといった調子でつっこんだ。

やっぱりまりんくんは生粋のツッコミ役だと思う。


才能だよ、才能


『もーふみろっくんの全部お酒で解決しようとするとこ大好き』

ふ「だろ？もういっそのこと俺にすれば？」

『え、ごめんむり。まさとくんしか考えられない』

ふ「何気ない一言がふみのりを傷つけた」

『それは笑うわwww』


爆笑しながらふみろっくんが差し出した缶を受け取る。

うん、キンキンに冷えてる。

冷えたお酒を一気に喉へ流し込む。

あぁ、まだ夕方なのに飲んじゃってごめんなさい…

→*→←誘惑*

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