【アナタシア】年の差なんて関係ない？【ふみろく】

9話 ページ10

ふ「これでもう買い終わったか」

『みたいですね』


買い物リストが表示されているスマホを一緒に覗き込む
見たところ買い尽くした気がする


ふ「めい、ついでに買う物とかあんの？」

『そーですねー、何かあったっけ…？』


考えながら何か無いかと周りを見渡す


すると1つの店に目が行った


近寄って、ショーケースを覗くと沢山の綺麗なネックレスがキラキラと輝いている
値段を見てみても頑張れば手の届くくらいだ


そういえばこの前1つ壊れちゃったんだよな
丁度いいかも


そう思い財布の中を確認すると


『足りない…』


今日は結構持ってきたつもりだったんだけど…


ふ「それ買いたいの？」

財布を片手に持ったままショーケースをじっと見つめているとふみさんが声を掛けてきた


『いえ、違います大丈夫です！』


“お金が足りませんでした”と言うのはなんだか恥ずかしくてとっさに嘘をついたがさすがに怪しかったようだ

ふみさんが怪訝そうな顔を見せる

これ以上追求されるのも嫌で『帰りましょうか』と告げ、そそくさと店をあとにした




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