【アナタシア】年の差なんて関係ない？【ふみろく】

7話 ページ8

桜「はぁ〜ん」

大学の食堂で気持ち悪い声を出す桜を冷めた目で見てしまう

うっとりとした目で連絡先が映ったスマホの画面を見つめている
この前まりんさんと連絡先交換したと言ってたから多分それだろう


昼ごはんも食べずに何やってんだか…


『早く食べなよ。ニヤニヤしてないでさ』


桜「はいはーい。分かりましたよー。ところでさーあれから何かふみろくさんから連絡来たんですかー？」

ニヤニヤしながら聞いてくる桜

急に話変わってるし、気持ち悪い


『まぁ来っちゃ来たけどそんな桜が思うような会話はないよ』

桜「…へー」

そう返すと桜は面白く無さそうな顔をしてまたスマホを見つめ始めた


……まぁ、なかった(と思う)

ここでホントのこと全部言ったら大騒ぎになるに決まってる

本当は毎日のように電話してるし、お互いに【めい】【ふみさん】と呼び合うようまでになった

それに、ふみさんの「めいの家行ってみたい」という希望で家にも招いた

それだけ？と思うかもしれないが、忘れないで欲しい

あくまで私とふみさんは友達です！

付き合ってないからね！！

でもふみさんに対するイメージはかなり変わった

最初からあんな告白されていいイメージもクソも無かったけど話してみるとすごくいい人だった
ちょっと変態だけどね…w


桜「ふみろくさんは意外とグイグイ行くタイプだと思ってたわ」

『知らないよ、そんなの』


正解だよ桜ちゃん
実際はめちゃくちゃグイグイ来てるわ


ピコンッ


勢いよく顔を上げてこちらを見る桜

桜「噂をすれば…？」


んなわけあるかい…


『そんな漫画みたいな事あるわけないでしょ』

「ですよねー」と言いながらうなだれる桜


そんな桜を横目に一応ロック画面を確認する


『んん！？』


【ふみさん：今週の休日どっちかヒマ？】


あぁ、そうか…

あれがフラグって言うのか…

私の声を不審に思った桜がロック画面を覗き込む

「ふぁーーー！やべーーー！」と奇声を上げている桜の隣で改めてフラグの恐ろしさを知った



────

うふふ
ついに外に連れ出しちゃいますよ…()

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