28話 ページ31
するとふみさんは私とおでこを合わせて鼻が触れるか触れないかくらいの位置で私を見つめる
まさかこんなことがふみさんと出来るなんて夢にも思わなかった
『ふみさん、』
ふ「なに?」
『私今、すごく幸せです』
ふ「俺も……ね、もう1回してい?」
何を、なんて聞かなくても分かる
私は黙って頷いた
するとソファを軋ませて座ったかと思えば、ぐるりと世界が反転した
視界がふみさんの顔で埋め尽くされる
ちらちら見える見慣れた天井は私がふみさんに“押し倒されている”ということを証明していた
でも不思議と焦りはない
むしろいつもとは違う熱のこもったふみさんの目にこっちまでとろんとした気分になっていた
すると次の瞬間唇にさっきの感覚が訪れる
さっきとは違って少し荒々しい
それすらも気持ちいいと感じてしまう私は変態なのか
唇を合わせるだけの行為がこんなにも幸せな気持ちにさせてくれるとは思わなかった
まぁでも相手がふみさんだからだろうけど
ちゅっ、とかわいらしいリップ音を立てて唇が離れていったかと思えばまた近づいてくる
私は戸惑いを覚えながらもそれを受け入れた
『…!』
でも今度のキスは今までとは全く違うキス
少し開いた私の唇からふみさんの舌が入ってくる
すぐに絡め取られる私の舌
『んっ…』
水音がする度に電流が走るみたいに身体が震える
口からは自分のものとは思えない甘い声が漏れ出していた
これが漫画とか小説で出てくる“大人なキス”
ってやつ…?
ふ「好き…ん、もう、たまんねぇ…」
息をしようと唇を離す度にそんなことを言うふみさんに胸が熱くなる
私も好きって言いたい…でも全然息ができない…!
初めてだからだろうけど息を吸うタイミングが分からない
こっちに体重をかけているふみさんを無理矢理押し返すにも力が入らないのでふみさんのシャツをクイッと引っ張る
それに気づいたのか、ふみさんは唇を離してくれた
『っ…はぁ…』
ふ「ごめん、やりすぎた…」
『1回って、言ったのに…』
ふ「本当にごめん…あんなに止まらなくなるとは自分でも思ってなくて…」
頭まで下げるふみさんに流石に罪悪感が芽生えてすぐに許した
「理性がもたない」だの呟いているふみさんを横目に私はそっと自分の唇に触れる
さっきまで、これでふみさんと…
そう改めて認識した途端、身体中が熱くなるのが分かる
ふみさんの、柔らかかった…
ダメだ、にやけちゃう
もう私はふみさんにゾッコンのようです
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しげっち。(プロフ) - みいさん» ありがとうございます(/ω\*)これからも筋肉痛が続くように(?)頑張ります! (2018年4月28日 7時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 褒めまくりです(o^―^o)ニコ (2018年4月28日 1時) (レス) id: 7b5dea59e2 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - みいさん» それは褒められてるんですかね?ww見ていただいてありがとうございます! (2018年4月25日 7時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
みい - ほっぺたの筋肉が筋肉痛ですwww (2018年4月25日 0時) (レス) id: 7b5dea59e2 (このIDを非表示/違反報告)
しげっち。(プロフ) - yuki-shigeさん» コメントありがとうございます!ありがとうございます(TvT )好きです、だなんて...照れますよ(//∇//)←黙れこれからもよろしくお願いします! (2018年4月20日 23時) (レス) id: 80025f79b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげっち。 | 作成日時:2018年3月29日 20時