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99 天月side ページ25
やっと、やっと帰ってきた。
大好きな大好きな妹が
妹が死んでからこの家は活気がなくなり
母さんも仕事に行けないほど病んでしまったこともある。
今はちゃんと復帰してるけどね？
父さんはちゃんと現実を受け止めていた。
でも裏では1人泣いていたのは知っていた。
俺は休むこともなく教師をしていた。
Aなら
『ちゃんと働かなくちゃ！』
って言うと思ったから
やっと再開したはずなのにすぐにお別れなんて
認めたくないし信じることなんて出来なかった。
休みがあればAを探した
でもやっぱり見つかることはなくて
何度も挫折しかけた。
でも。と心の中に期待があって
諦めることは出来なかった。
さっきも探してて帰ってきたら人集りを見つけて
話しかければ見た事のある人達ばかりで
急に誰かから抱きつかれ
聞き覚えのある声で
『お兄ちゃん…！！』
なんて言うもんだから
まさかなって思って顔を見てみれば
いなくなったはずの妹が目の前にいて
少し容姿は変わっていたもののすぐにわかった
泣きじゃくる妹が目の前にいる。
大好きで1度手放してしまった妹がいる。
嬉しくて少し強めに抱き返してしまう
やっと、、やっと、、
見つけてくれたのがセンラくんだとしり
納得がいってしまったのは秘密だ
Aを見つけてくれてありがとう。
この広い世界でたった1人の妹を見つけてくれて
もう二度と妹を消えさせはしない。
＊
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作者名：はるや x他1人 | 作成日時：2018年1月12日 20時
