ねじれの位置が287つ ページ49
『問3-10
答：(1)東ティモール (2)ディリ』
そう書かれた紙が問題集の上に乗っかっていた。
「はい、開いて解いて閉じました」
平然とした態度でペン回しをする殺せんせーに流石の理事長先生も驚いていた。しかしこの先生は地球を滅ぼす超生物である。
「この問題集シリーズ、ほぼほぼどのページにどの問題があるか覚えています。
数学だけ難関でした、生徒に長く貸してたので忘れてまして…」
額を掻いた先生を見てとーかは鞄を探る。何か心当たりがあるらしく、その鞄の中からは数学の問題集が出て来た。
「私が持って来た問題集をたまたま覚えていたとは」
「まさか」
誤作動を起こした様な理事長先生の顔にも揺るがず殺せんせーはスマートに首を横に振る。
「日本全国全ての問題集を憶えましたよ、教師になるんだからその位は勉強するでしょう」
当然では無い、と言っても教師馬鹿のこの先生には通用しないのだろう。
「問題が解けるまで爆弾の前から動けない…こんなルール、情熱がある教師ならばクリア出来ます。
貴方なら私を分かってくれていると思ってましたが…」
殺せんせーはそう言いながら着々と問題を解いていく。
「教え子の敗北で心を乱した様ですね、安易な暗殺で貴方は自分自身の首を締めた」
最後の理科まで辿り着いてから殺せんせーは理事長の方を見た。
「残り1冊、貴方の番です。
どうですか？目の前に自分の死がある気分は。
死の直前に垣間見る走馬灯、その完璧な脳裏に何が映っているのでしょうか」
理事長先生が今、何を思い出して何を見ているのかは分からない。
分かってやる気も無い。
それでも、目の前で1人の人間が壊れていくの耳を劈く様な鋭い音がするのだ。
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詩季(プロフ) - レイカさん» ありがとうございます〜！普段は誤字の訂正にレスはしないのですが、これはちょっと面白かったのでレスしてしまいました。浅野君…学年最下位にっ…！笑笑 (2020年3月20日 22時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - 浅野くんの点数が197点になってます！ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 中間、誤字ってます (2020年3月18日 19時) (レス) id: 83190f504a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月14日 19時
