ねじれの位置が243つ ページ5
叩いて音を確認しても壁に違和感は無い。歩いている限り床の強度も異常は無い。
「……ふむふむ、部屋の端々に散っている油断の無さ、歩いてる女の子はこの部屋の細工を探してるのかな？」
よく出来てる、死神がそう言った瞬間部屋全体が下に動いた。
「仕掛けは部屋の外にしか無いよ」
バランスを保って収まるの待った。暫く地響きの様な音が続いて止まったのは牢屋の中。
「捕獲完了、予想外だろ？
部屋全てが昇降機の監獄。君達の為にちゃんと作った物だ」
外からも中からも仕掛けが見えなかったのは部屋の中に昇降機という部屋を作り、二重に壁があったからだ。昇降機と倉庫の壁の間に細工を掛けて自動で扉を閉めたり部屋を下ろしたりした。
「1人1人捕らえるのは予想外のリスクがある、こうやって一斉に捕獲するのが1番早い」
そう言って笑った死神の真意は未だに読めない。
それに、死神と同じスペースに居る彼女に目が行ってしまう。
「ビッチ先生！」
気絶している様子の彼女に向かってとーかが叫んだ。手を拘束されている彼女に心が傷むが今は救ってやる事は出来ない。
だがしかし、やる事は決まっている。
捕まったフリをして隙を見る、と悠馬は言っていたのだ。此処まではクラス全員想定内である。
「お察しだと思うが君達全員あのタコを誘き寄せる人質になって貰うよ。大丈夫、奴が大人しく来れば誰も殺らない」
クラスの殆どが同じ動きをして、壁を叩いているのだ。残りの人は死神の注意を自分達に向けている。
「本当？ビッチ先生もいまは殺すつもりは無いの？」
「人質は多い方が良い、奴を確実に狩場に引き込む為に場合によっては大量の見せしめがいる。交渉次第では30人近く殺せる命が欲しい所だ」
メグの質問にも丁寧に答えてくれた。
「でも今は殺さない、本当だな？
俺達が反抗的な態度取ったら、頭に来て殺したりは？」
「しないよ、子供だからってビビリ過ぎだろ」
彼は笑った。自分の檻が完璧だと思っているのだろう。しかし此処に居る生徒はアマチュアながら殺し屋で、暗殺教室に居るのだ。
こんな事態なんかで屈する訳が無い。
「いや、ちょっぴり安心した」
それと同時に三村が隙を見付ける。
竹林がダッシュで其方に向かい指向性爆弾を貼り付ける。
奥田をそれを確認してからカプセル煙幕を吹いた。全員爆弾の元から離れて避難をする。
そして、煙幕が部屋中に広がった瞬間に指向性爆弾は爆破した。
その隙を付いて、全員が檻から抜ける。
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詩季(プロフ) - レイカさん» ありがとうございます〜！普段は誤字の訂正にレスはしないのですが、これはちょっと面白かったのでレスしてしまいました。浅野君…学年最下位にっ…！笑笑 (2020年3月20日 22時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - 浅野くんの点数が197点になってます！ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 中間、誤字ってます (2020年3月18日 19時) (レス) id: 83190f504a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月14日 19時
