ねじれの位置が262つ ページ24
環境を変えようと2人で陽斗の席まで暫く駄弁っていた。彼の進路希望用紙が散々だったのは言うまでも無い。
そんな中、今日も重役出勤のビッチ先生が大きな声を上げて登場する。
「何よガキ共、進路相談やってんの」
「えっ…」
「どうしたの、あの服」
普通のニットとロング丈のスカート。いつもの派手で痴女丸出しの服では無い。普通の服なのにこんな驚かれる事があるだろうか。
「アンタ達のフツーの世界に合わせてやっただけじゃないの。
…何よ、やっぱりもっと露出が欲しい訳？」
なんて言ってる割には恥ずかしそうで可愛らしい。3人で顔を見合わせて笑った。
「…ん？」
渚が殺気立てて立ち上がる。悠馬と陽斗も私の視線に気付いて渚を目で追う。ビッチ先生の所で一瞬立ち止まって背中辺りに触れたが何か変わった訳では無かった。
「え、何？」
「……さぁ」
しかしあれで渚が本物のナイフを持っていたらビッチ先生は殺されていた。彼が何をしたかったのかは分からないが、彼の異形は目に見えて分かる。
「ていうか渚に先越されちゃった。私最後になっちゃうじゃん」
「取り敢えず書け、なんでも良いから書いとけ」
ジゴロとかモテ高校とかは何があっても書きたくない。陽斗のシャーペンを握りつつ考えるが何も浮かばない。その内渚も浮かない顔をして帰って来た。
「取り敢えず行って来い、決まって無いでも良いと思うよ」
「……うん」
悠馬に背中を押されて前に進むが気が重い。決まって無いからと言って怒る先生では無いけれど未来の事をかんがえるとどうしても過去も思い出してしまうのだ。
教室を出て私は職員室と反対側の廊下を見る。
未来を生きれなかった人達は、1人で歳を重ねていく私に何を思っているのだろうか。同い年だった筈の菜摘とは、もう2つも歳が離れてしまった。両親共2つも年齢が近付いた。真っ白な進路希望用紙には、答えなんて書いてない。
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詩季(プロフ) - レイカさん» ありがとうございます〜！普段は誤字の訂正にレスはしないのですが、これはちょっと面白かったのでレスしてしまいました。浅野君…学年最下位にっ…！笑笑 (2020年3月20日 22時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - 浅野くんの点数が197点になってます！ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 中間、誤字ってます (2020年3月18日 19時) (レス) id: 83190f504a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月14日 19時
