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ねじれの位置が191つ ページ49

嬉々として語る彼の姿に嫌気が刺す。汚い、いつも美味しい所ばかり持っていく。

「そしてイトナの位置取り、常に上から攻撃して標的を逃がさない。

これで仕留められないようではね」

意味ありげな最後の言葉に気付いて顔を上げる。これで仕留められなければ何なのだろうか。

中の状況は分からないし、触手がぶつかる音で何を話しているのかはあまり聞こえないが殺せんせーはイトナに何か教授しているようだった。

「イトナ君、先生だって学習するんです。
先生が日々成長せずしてどうして生徒に教える事が出来るでしょうか」

「夏休みの完全防御形態の経験を通して先生も1つ技を学習しました」

「なに…?」
「馬鹿、目ぇ潰れるよ」

突然光出したシーツの檻の中を見ていると急にカルマが私の目を抑える形で抱き締めて来た。何が起こったのか分からなくて慌てて彼の背中を叩くが離してくれない。

「暗殺教室の先生は教える度に強くなる」

────ギュズ

大きな爆発音で一層抱き締められる力が強くなった。この爆発の風や割れた窓ガラス破片から守ってくれているのだと気付くのに数秒掛かる。

「あ、りが…とう?」
「どういたしまして」

未だによく分かっていないがお礼を告げると何でもない顔で答えられる。

「そういう事ですシロさん。この手奇襲はもう私には通じませんよ」

シーツの檻を破って出て来た殺せんせーはイトナを庇いつつ地面に降りた。

「彼をE組に預けて大人しく去りなさい。
あと、私が下着ドロじゃないという正しい情報を広めて下さい」
「私の胸も正しくはBだから!!」

カエデの胸の情報は今必要なのだろうか。

「い…痛い。

頭が痛い……脳味噌が裂ける…!!」

突然聞こえた声に振り向くとイトナが頭を抱えながら苦痛の叫びを訴えていた。

「度重なる敗北のショックで触手が精神を蝕み始めたか。此処いらがこの子の限界かな。
私の術策を活かせないようではね」

そういう事だったのか。
汚い、此奴は本当に汚い。阿呆らしい、美味しくない。

「好い加減にしろよ糞野郎、アンタそれでも保護者なの?」
「君に口答えする権利は無いよ」

有り得ない、口の中に広がる苦い味を噛み締めて1歩前に出るがカルマの手によって制される。

「この前見た時は感情の無いロボットの様だったけど……一体なんの変わりようかい?」
「黙れ屑、テメーが聞く権利も無い」
「もしその怪物に絆されたって言うんなら」

1度言葉を切ったシロを睨み付けながら続きを待つ。

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詩季(プロフ) - 閃光の舞姫さん» コメントありがとうございます!!1から読んでいただけているなんて凄く嬉しいです、これからも頑張ります!! (2020年3月8日 14時) (レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 1から全部読んできました!すごく面白いです!更新、頑張ってください! (2020年3月7日 21時) (レス) id: d6107e9d06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詩季 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/sa1son_i25  
作成日時:2020年3月5日 17時

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