ねじれの位置が185つ ページ43
私が木から降りるともう機動隊の全員が捕まっていたらしく息を荒らげながら手を膝に付いていた。
「随分大したもんだ。
だなもうすぐラスト1分、奴が動けばこのケイドロ……君らの負けだな」
烏間先生の声に息を荒らげながらも笑った。可笑しい、愉しい、面白い。
「へへへ、俺等の勝ちっスよ烏間先生」
陽斗も同意見な様で笑いながら烏間先生に声を掛ける。負けだ、と豪語してしまった手前、烏間先生も意味が分からず聞き返す事しか出来ない。
「だって、烏間先生は殺せんせーと一緒に空飛んだりしないでしょ？」
ひなたはなんとか体を起こして烏間先生に問い掛けた。頷く先生。
「当たり前だ、そんなヒマがあれば刺している」
彼らしい答えに私も顔を上げて笑った。
「じゃあ烏間先生、此処から1分でプールまでは戻れませんね？」
メグの言葉でやっと気付いたらしい。目を見開いて眉間に皺を寄せていた。
「目の前の事に必死だといつか足元掬われますよ」
私は目を細めながら烏間先生に向かって親指を下に突き出した。どうする事も出来ない彼を目の前に私達は確定された勝利を喜んだ。
「タイムアップ！！
全員逮捕ならず、泥棒側の勝ち！」
囮作戦が成功した私達は牢屋の方に戻った途端倒れ込んだ。
「お疲れ、凄かったな」
「久しぶりにこんなに動いた」
悠馬は手を伸ばして私の体を無理矢理起こす。汚い、そういう事なのだろう。私はそれに合わせてストレッチを始める。これで筋肉痛になったら溜まった物では無い。
「ねぇAちゃん、烏間先生に買って貰うケーキのおすすめある？」
陽菜乃が目の前に来て屈みながら聞いて来る。顔を上げると全員が私の方を向いていた。なるほど、食べられるのなら高くて美味しいケーキが良いという事らしい。
「FOUNDRYのいちごの多さは必見だよね、後はLADUREEのイスパハン」
そう言ってやると段々烏間先生の顔色が変わっていった。美味しいケーキが食べられるのならなんだって構わない。
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詩季(プロフ) - 閃光の舞姫さん» コメントありがとうございます！！1から読んでいただけているなんて凄く嬉しいです、これからも頑張ります！！ (2020年3月8日 14時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - １から全部読んできました！すごく面白いです！更新、頑張ってください！ (2020年3月7日 21時) (レス) id: d6107e9d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月5日 17時
