ねじれの位置が179つ ページ37
「という訳で！！
廃棄される卵を救済し、尚且つ暗殺も出来るプランを考えました！！」
シルバーウィーク真っ只中、カエデの召集の元教室に来た私達はなんの脈絡も無くそう言った。
校庭に向かうよう指示された私達は土足に履き替えて其方に向かう。
「ぬぉっ！？」
あまり大きくは無いこのグラウンド一面にあったその形は、スーパーやコンビニでもよく見掛ける形だった。
「まさか…プリン？」
今から皆で巨大プリンを作りたいと思います。
名付けて、
『プリン爆殺計画』！！！！
プリン。卵とカラメル、それから牛乳とバニラエッセンスを少々を混ぜた甘い物の宝庫。
そんなプリンを、こんなに大きな形で作るというらしい。
「天才過ぎる……」
「Aちゃんならそう言ってくれると思った！」
当たり前、巨大ケーキや巨大プリン誰だってやりたいに決まってる。
閑話休題。
作った巨大プリンの底に対先生弾と爆薬を密 閉しておき、殺せんせーが底の方まで食べ進んだら竹林君が爆はつするらしい。
うちの爆撃担当竹林は早速活躍するらしい。
「やってみる価値あるかもな」
「殺せんせー、エ ロとスウィーツには我を失うトコあるもんな」
それは何となく知っている。
「大量の卵はマヨネーズ工場の休止ラインを借りて機械で割って混ぜてもらった。それに砂糖と牛乳、バニラオイルが基本の材料」
本当にプリンの事が大好きなのだろう。ちゃんと計算されている。
「でもさ、前にテレビで巨大プリン失敗してたよ。大きすぎて自分の重みで潰れちゃって」
陽菜乃が巨大ボウルの中身を混ぜながら尋ねて来た。私は材料が並べられている机から1つ取り上げて陽菜乃に見せる。
「凝固剤に寒天も混ぜるんじゃない？
寒天の繊維が強度を増すし、ゼラチンよりも融点が高いから」
「流石A！分かってる〜」
「1回作ろうと思った事はある」
お金が無くて辞めたけど、結構本格的に考えはした。後ろから陽斗が寄って来て頭を掴んだ。
「あったなそんなに事、此処までデカいのは考えて無かったけどテーブルいっぱい位の」
「あれは夢があった」
小学生の時、それくらいの大きさのプリンを作れば毎日プリンが食べられると思っていた。色々調べ回ってみたが結局夢は叶わなかった。
「今叶うよ！頑張ろう！！」
「うん、頑張る」
こう見えて結構やる気だった。巨大プリンを作るのにも夢があって凄く楽しみだけど、何より私が初めて参加する暗殺だから。
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詩季(プロフ) - 閃光の舞姫さん» コメントありがとうございます！！1から読んでいただけているなんて凄く嬉しいです、これからも頑張ります！！ (2020年3月8日 14時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - １から全部読んできました！すごく面白いです！更新、頑張ってください！ (2020年3月7日 21時) (レス) id: d6107e9d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月5日 17時
