ねじれの位置が166つ ページ24
続 前原陽斗side
自傷をするかのように、弱音を吐く素振りを見せながらそう言った磯貝に全員が固まる。意味が分かってないのが半分、磯貝の意外性に打たれたのが半分といった所だ。
磯貝と1番離れている俺は立ち上がって磯貝の元へ行く。それから拳を固めて目の前に伸ばした。
「人を変えるのは案外恋なんだぜ」
メルヘンな事を言っている訳では無い。人間の三大欲求に基く汚らしい話をしているのだ。
しかし純粋な磯貝には良い方に聞こえたらしく、何か決めた顔をして拳を突き返した。
「取り敢えず、全部落ち着いてからな。焦っても良い事無いし」
あくまでも余裕を見せ付ける磯貝に男子勢は感心してしまう。きっと此奴らはピュアな磯貝が赤面をしてAの話をする所を見たかったのだろう。
しかし此奴もそんなに甘くない。
意外と肝が座っているのだ。何を聞かれても動じる事なくスマートに返してしまう。それが良い事なのか悪い事なのかは分からない。でも、俺は此奴のそういう所が好きだ。
「逆に俺は、この投票でAに入れた奴が気になるんだけど」
目が泳いだ奴が複数人。ニコリと笑う磯貝。
意外、独占欲強いんだ。
「まぁまぁ落ち着けって磯貝。
これは複数人に投票可能だし、磯貝から取れる奴は現れないって」
そう宥めてやると素直に従う磯貝。
「あんまり独占欲強い男は嫌われるよ」
騒動が終わった瞬間に油を注ぐ男なんて1人しか居ない。遠くのソファからにこやかに紅芋煮オレを飲んでいるカルマに俺は頬を引き攣らせた。
思っても口にすんじゃねぇ。
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詩季(プロフ) - 閃光の舞姫さん» コメントありがとうございます！！1から読んでいただけているなんて凄く嬉しいです、これからも頑張ります！！ (2020年3月8日 14時) (
レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - １から全部読んできました！すごく面白いです！更新、頑張ってください！ (2020年3月7日 21時) (レス) id: d6107e9d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年3月5日 17時
