平行線が67つ ページ21
午後の競技1発目の応援合戦。午後からは自分が競技に出る時以外は衣装着用を義務付けられているらしい応援団一行は自分の身だしなみを気にしながら校庭に集合していた。
「メグのポニーテール可愛い！」
「そう？ありがと」
珍しく下の方ででバレッタで止めるだけでなく長くてストレートな髪の毛をアップにして1つに纏めている彼女に紫音はキラキラとした声で言った。
「紫音もチアガールっぽいよね」
「でしょでしょ、似合う？」
「まぁまぁ」
彼女もまたポニーテールにしている。というより応援団の女子はポニーテールにするのが通例らしい。
「Aはコスプレっぽいね」
「筋肉無いからチアガールに見えない」
「そうね」
散々な言われようだった。
「ま、うちのクラスの大本命は姫香だけどね！」
紫音が話の切り返しに姫香を使った。程良い肉付きに、彼女もまたあまりやらないポニーテールに髪型を統一させていた。その新鮮さも相まって遠くから男子が鼻を鳴らす音がする。
「そんな事無いよぉ」
両手を前に出して指をそれぞれの手で丸く結んで否定をする姫香を見てメグは眉を寄せて笑う。
「可愛いって」
メグがそう言うとそうかなぁ、と納得しなそうに姫香はコテンと首を傾げた。私はそんな会話を横にふと校舎の前にある本部テントを見る。其処には衣装問わず何人かの男子が群がっていた。その中で1人、目を止める。
「あ、そろそろ始まる」
メグがそう言ったと同時にチャイムが鳴る。昼休み終了の予鈴だ。全員スイッチを入れ替えてやる気になる。この応援合戦の勝敗で騎馬戦の大事なポジションが決まるのだ。
「行こう」
黒い学ランには白いハチマキがよく映える。ブワッと靡いた初夏の風は砂埃を舞わせて一瞬にしてグラウンドを戦場に変えた。
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - 詩季さん» そうですね、せっかくなら暇な時に1話から読み直させていただきます！ (2021年8月25日 0時) (
レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
詩季(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» コメントありがとうございます。取り敢えず、話が途中な所は終わらせようと思って其処まで書いてみました。また3日かけて読んで頂けたら幸いです笑笑 (2021年8月24日 19時) (レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
詩季(プロフ) - Rin?^^*さん» ご感想ありがとうございます。停止期間まで読んで頂けるとは、恐縮です。ありがとうございます。 (2021年8月24日 19時) (レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
詩季(プロフ) - あんぶれらさん» ご感想ありがとうございます。平行線は私の趣味100%で書いているので、楽しんで貰えるなら嬉しいです。ありがとうございました。 (2021年8月24日 19時) (レス) id: dd9b659291 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 更新ありがとうございます！作者さんが暇なときで構いませんので続編を書いていただけると嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年10月3日 20時
