検索窓
今日:17 hit、昨日:5 hit、合計:153,942 hit

ねじれの位置が76つ ページ30

とある日の放課後のプール。家に帰るにはまだ少し早い気がしてブラブラしていると水の音が聞こえた為、行ってみた。

「何してるの?」
「あ、小野寺さん」

其処に居たのは潮田と茅野と律、それからメグだった。

「ちょっと暗殺計画を立ててて…」

はにかみながら頬を搔く潮田を見てふぅん、と唸る。此処は担任を殺す学級。どんな弱点でも隙を逃さず使うのだ。

泳ぎ終わったメグがスマホの中に居た律に時間を尋ねると''26秒08''。最高記録に0.7秒届かなかったらしい。

「ブランクあるなぁ、任せてと言った以上は万全に仕上げておかないとね」

50mも足を付かずに泳げるのがまず凄いのに。

「うーむ、格好良い」
「責任感の塊だよね」

確かに、メグは格好良い。
口下手な私の話もちゃんと聞いてくれるし、助けてくれる。

「確かに格好良いです。
何を任されたかは知りませんけどねぇ」

急に来たその怪物に驚いて声を上げる茅野。何か話を逸らして水殺を狙ってる事を悟られまいと、潮田が動き出す。

「殺せんせーさぁ…巨乳女優の田出はるこにファンレター送ったでしょ」

この声に悲鳴を出す怪物。

「机の中見ちゃったんだ、随分考えて考えて書き直した奴があったね」

それを見てさらに追い討ちを掛ける。

「''貴方を見ると私の触手が大変元気になるのです''普通に考えたらセクハラだよね。教師が送ったってバレたらどうなるかな」

黒い笑顔。茅野が制止の声を掛けると潮田はすぐに辞めたけど、怪物は未だ立ち直れない。

「潮田は見掛けに寄らず結構言うんだ」

私は率直な意見を彼に告げてみると瞬きを1つして此方を向いた。

「そうかな、小野寺さんには適わないよ。
…ていうか渚って呼んで欲しいな」

今度は私がおどろいて瞬きをする。首を横に傾けると苦笑いで返して来た。

「皆がそう呼んでくれるからさ、お願い」
「あぁ、別に良いよ」

呼称の拘りは特に無い。誰が誰なのか分かればそれで良いのだ。

「ありがとう!僕もAさんって呼んでも良い?」
「お好きに」

特に興味も無いから私はすぐに了承した。

「あー狡い狡い!私もカエデって呼んで欲しいな」
「はいはい」

どうして名前の呼び方如きでこんなに拘るのだろうか。腕に抱き着いて来たカエデに私は溜め息を付いた。

ねじれの位置が77つ→←ねじれの位置が75つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
設定タグ:磯貝悠馬 , 暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Rion - これからも陰ながら応援し続けさせて頂きます!! (2020年3月14日 9時) (レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)
Rion_ - ねじれの位置が88つ。のお話のカルマ君のセリフの1部である「気絶する程度の触手は喰らうけど」というセリフが「気絶すふ」になっていました。 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)
Rion - とても、楽しく読ませて頂いております!!読んでいて、1部誤字と思われる箇所を発見いたしましたのでお節介かもしれませんがお伝えさせていただきます。 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:詩季 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/sa1son_i25  
作成日時:2020年2月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。