ねじれの位置が64つ ページ18
「私の色香に悲鳴を上げろオス達よ！おはよギャーーッ！！」
「はいクラスの雑音担当登場」
「ビッチ先生、今日も張り切っております」
カルマと彼女の登場に解説を付けてみる。相変わらず煩いビッチ先生は1人で騒いでいた。
「所で菅谷君、見てたら先生も誰かに描いてみたくなって来ました」
あの怪物は、絵が描けるのだろうか。なんて思いもしたが興味も無い為スマホを取り出してインスタを開いた。
暫く自分のタイムラインをチェックしていると、ズルッと大きな音がする。ビッチ先生が転けた。そして、気絶した。
「クラスのお騒がせビッチのお出まし」
「自業自得じゃね？」
特に興味も無く、私はスマホに目を向ける。
「あ、これ可愛い」
彼がタップした最近出たアイシャドウ。桃をイメージしたピンクとオレンジの4色パレットだ。
「買おうと思ってる」
「じゃあ次に俺と出掛ける時はこれね」
「アンタと出掛ける事は無いよ」
苺のセーラー服と黒いプリーツスカートを着る予定も勿論無い。
「小野寺ちゃん、毎日ブラウンシャドウじゃん、たまにはピンクもすれば良いのに」
「学校だから」
そもそもメイクすらあまり宜しくない学校に変な色を付けられない。ていうか此奴、気付いてたのか。
「お前ら、いつもそんな会話してんのか？」
私の隣に居た悠馬が苦笑いを浮かべていた。
「大体そうだよ、ね？」
「まぁ…」
そんな薄い会話をしている間にも時間は進む。気絶したビッチ先生を巡って行われていたお絵描きバトルも終わりを迎えた様だ。ビッチ先生の目が覚めた。
可哀想。
自分の現状を確認してから出て行った。意外と気に入ったか、なんて淡い希望を持っている奴も居たがそんな訳無いだろう。
前原陽斗がそっと確認をしに行くと、青筋を立てて叫んだ。
「激しくお気に召さなかった！！
あの銃本物だぞ！！」
教室に入った瞬間彼女は銃を発砲する。
「あっぶね」
カルマはそう言って身を低くする。私も悠馬に引っ張られて床に滑り込む。
「やめろってビッチ先生！！すぐ落とせば定着しないらしいぜ！！」
「キーッ！！折角の夏服デビューが台無しよ！！」
猿の如く喚くビッチ先生を勇敢に止めるのは杉野。
「肌は露出すれば良いってモンじゃない」
「えーそんな事無いよ？」
「悪寒が走ります」
「ははっ、キモイってさ」
衣替えもして、本格的な夏の始まりを蝉の音が告げて飛び回った。
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Rion - これからも陰ながら応援し続けさせて頂きます！！ (2020年3月14日 9時) (
レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)
Rion_ - ねじれの位置が88つ。のお話のカルマ君のセリフの1部である「気絶する程度の触手は喰らうけど」というセリフが「気絶すふ」になっていました。 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)
Rion - とても、楽しく読ませて頂いております！！読んでいて、1部誤字と思われる箇所を発見いたしましたのでお節介かもしれませんがお伝えさせていただきます。 (2020年3月14日 9時) (レス) id: 4744658c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩季 | 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/sa1son_i25
作成日時：2020年2月23日 2時
