20.お互い本気 ページ3
Aは走った。降谷が無事でいるようにと祈りながら。そしてやっと着いた先には_____
『ライ........』
と呼ぶとすぐにライは振り向いて驚いたように目を見開いた。
「お前は.....」
『いや、今はライじゃなくて赤井さんだったね。
アカシアだよ、覚えてるかな??』
このコードネームを名乗るのは久しぶりだ。
そういえば赤井と話すのは組織でも一回しかなかったかな。自然と口角が上がる。今はそういう場合ではないと、わかっているのに。
「アカシア...........?」
赤井は暫く地面を見つめて考え込んだ様子だったが、すぐに何かに気づいたようで顔を上げ「まさか」と零した。
『どうかした?』
「話は後だ。何しにきた?」
赤井はAが公安だと知らないようで、警戒している。
『降谷さんを助けに来た』
まっすぐ、でも笑って、答えた。
いつもならここで敵のフリをするが、今はそんなことをしている場合ではないのだ。その表情から全てを察したようで、赤井も頷いた。
「今、彼はあの中だ」
『なるほど....ね』
なんとなく察しがついた。そうと決まれば....
『時間稼ぎ程度ならできるかな。行ってくる』
「おい、ふざけてるのか」
赤井は本気で止めた。しかし勿論Aも本気なのだ。降谷を助けたい。もう大切な人は失いたくない。その一心だった。
『あたし、こう見えて組織のみんなと仲良しだから大丈夫だよ』
そう残して倉庫の中へ飛び込んで行く彼女に、赤井は時間稼ぎを任せる他なかった。
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甘涼(あますず)(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます!! なかなか更新遅くて申し訳ないっ...。楽しみにして頂きありがとうございます〜〜!!!! 拙い小説ではありますが、これからも応援頂けると嬉しいです!!!! (2017年8月17日 9時) (レス) id: 0dd80ca1b2 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます!ゆっくりでかまいませんので更新頑張ってください( ・∇・)楽しみにしてます! (2017年8月16日 7時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
甘涼(あますず)(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!! そう言って頂けると励みになります!! (2017年8月7日 23時) (レス) id: 0dd80ca1b2 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2017年8月7日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あますず | 作成日時:2017年8月7日 23時