隣の家の降谷さん2nd 【 降谷零 】

第四十九話sideコナン ページ10

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｢こんにちは、梓お姉さん！｣


｢あら、コナンくんこんにちは。今日は学校早いんだね。｣


｢うん！今日は早く帰ってきた……んだ。｣


｢ん？どうかしたの、コナンくん？｣




今日も忙しそうな梓さんにスマイルをお届けしながら店内を見渡すと見覚えのあるメンツが2名ほど。

…ってあれ、安室さんに赤井さんじゃねぇか！



心配するようにこちらを覗き込む梓さんに｢ううん、何でもない！｣と言うと一目散にそちらの方へ走っていく。




｢FBI如きが僕の国の女性を口説けるだなんて思わないでください。お国に帰って南国のビーチでヘビーな女性でも釣ってろ。｣


｢降谷くんにしては面白いアメリカンジョークじゃないか。今や世界はグローバル化を推し進めのている。君がいくらそう言おうが時の流れには逆らえない…つまりグローバルな婚約が今求められているということさ。｣


｢……黙れ赤井秀一ィ！ここで観覧車の上の続きでもするか！？｣


｢望むところだ。｣


｢ちょっとちょっと2人とも何してるの！？｣




今にも喧嘩を始めそうな二人の間に慌てて小柄な身を入れる。

大の大人が揃いも揃って何やってんだ…。



やれやれと首を振りたい気持ちに駆られるが周りにいるお客さんからの目もすごいのでとりあえず二人をなだめた後、安室さんも席に着かせると二人ともバリバリ警戒心強めで両者を見つめていた。

ハムサンドが崩れてる…勿体ねぇな。




｢話し合いで解決するような問題じゃないんだけどなコナンくん。｣


｢全くその通りだボウヤ。｣


｢(いやいや、オメーらこのまんまじゃこの店潰す気だろ…。)
男の嫉妬は見苦しいってよく言うし二人が喧嘩してるって知ったらAさん幻滅するんじゃないかなぁ？｣




わざとらしくこてん、と首を傾げると二人とも思いっきり言葉に詰まる。

そして畳み掛けるように｢Aさん武力で解決しようとする人嫌いって言ってたよ！｣と根も葉もない噂を言うとみるみるうちに大人しくなった。




｢しばらくは休戦だ赤井秀一。｣


｢あぁ。そのようだな降谷くん。｣






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