第八十二話 ページ44
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黒いエプロンを持ってしばらく立ち往生。
いや、最初から疑ってかかるのもふるたにさんにすっごく失礼だ。
でも、これを見て一つの仮説が浮かび上がる。
｢……やっぱり、安室さんとふるたにさんって…同一人物？｣
口調や雰囲気は違えどこのエプロンを見てしまえばそう感じてもおかしくはない。
変な推理が働いしてしまうのは最早自分の性格故としか言いようがないがこれがここにあるのはかなりおかしい。
しかし問題なのはエプロンが黒一色であること、故にふるたにさんがポアロで使ったものだと断言しにくいことだ。
取り敢えず持っているだけではシワになるのでパンっと乾いた音を耳にしながらハンガーにかけて干しておく。
｢……そろそろふるたにさんも起きるだろうし近くにいた方がいいかな…？｣
粗方終わった片付けに凝り固まった背筋を伸ばし、ぐぐと天に向かって伸びる。
一人暮らしにしては相当殺風景な部屋を見渡し、ふるたにさんの部屋へ戻った。
｢……あ、おはようございます。｣
｢あ、あぁ、おはよう…ございます。｣
｢熱の方どうですか？怠さまだ残ってます？｣
｢……いや、結構良くなりました。寝たからかな。｣
｢…あ、あ！もしかして…この熱って徹夜されたからですか…！？｣
｢へ？そう、ですね。恥ずかしながら…。｣
｢……ほんとに警察庁に務めてるんだ。｣
ぼそ、と呟いた瞬間ふるたにさんが目を剥きこちらを見てくる。そんな勢い余って見なくても。
何故知っている、とでも言いたげなふるたにさんが言葉を発する前に口を開く。
｢スーツをハンガーにかけた時落ちちゃったみたいで…その、勝手に見てすみません。｣
｢……別に大丈夫ですよ。｣
｢あと、エプロン。｣
｢……え？｣
｢あの、ポアロで見たこと、あった気がして。
……本当に安室さんの双子さんですか…？実は…その、安室さんだったり…。｣
そんな私の言葉も途中で止まる。
漂うに香るのは先程も使った柔軟剤の柔らかな匂い。
…最近抱きつかれてばかりだな。
これでもかと言うほど力強く抱きついてくるふるたにさんの背にぎこちなく手を伸ばし背中を摩る。
と、言うのも彼の体が、私を包み込む手が微かに震えていたのだ。
｢安室じゃなくて、俺を見て。｣
｢変なふるたにさん。違うなら否定すればいいのに。｣
｢俺は、零だから。安室透じゃない。｣
｢分かりましたよ。疑ってすみません。｣
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花帆 - 続編も面白いです！見合い話どうなるのか…次も楽しみですヽ(*≧ω≦)ﾉ (2018年6月16日 3時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - maoさん» いつもコメントありがとうございます…！恐らく今回のこの回で赤井さんと深く関わるのは最後かなーって感じです笑 これからは降谷さん安室さん中心ですのでお楽しみに！ (2018年6月12日 16時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！降谷さんと赤井さんの三角関係か・・・うちはやっぱり降谷さん寄りがいいかと(笑) (2018年6月11日 22時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» 初めまして！いつも見て下さりありがとうございます！そうですね！夢主ちゃんを巡ってしばらくは三角関係になります！！ (2018年6月5日 22時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
salome - 初めましていつも見ています沖矢さんが夢主にアプローチ三角関係？になるのかな (2018年6月5日 19時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時：2018年5月26日 0時
