第六十七話 ページ29
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穏やかな風が頬を撫でる午前九時。
気候と趣味に合った服装を近くの鏡の前でくるんと回り確認する。
風になびかれてふわりと浮く柔らかな翠のマキシスカートに腕まで捲られた青のデニムシャツ、白のスニーカーも夏らしく天気のいい今日に映えるいいアクセントになっていた。
スマホの時間を確認し、ポアロの前で待機していると沖矢さんの姿を探しながらポアロのフロントガラスで髪型を整える。
鼻歌交じりに前髪の調整を終えると満足感に頷いて前を向き沖矢さんを待った。
カラン、と天気のいいこの日に絶好な心地よい音色が隣付近で響き涼しさが通り抜ける。
｢……あ、安室さん。｣
｢ああ、Aさん。おはようございます。｣
昨日の今日で、少しだけ気まずい。ちりとりと箒を片方ずつで持ちながら営業用のスマイルを浮かべた安室さんにやや引き攣った笑みを浮かべた。
すると、私の頭からつま先までじーっと見つめられ目をぱちくりしながらその様子を見守る。
何か変な所あったかな。
｢今日は随分とお洒落ですね。デートですか？｣
｢で、デートじゃないです！！！｣
｢そんなに慌てなくても…。｣
昨日のあの言葉と覆い被さり思わず声を荒らげて躍起に言ったものの引っ込みがつかずふい、と顔を安室さんから背けた。
｢昨日の、怒ってます？｣
｢べ、別に怒ってません。あの、今のはお相手さんがデートとからかうからそれと重なって思わず…！｣
｢ホォー。僕がいつ、からかいましたかね？｣
後ろから聞こえた柔らかい口調に後ろを向くと｢お待たせしました。｣と言って白い歯をこぼし沖矢さんが私の隣に並んだ。
｢安室さんと仲良く談話とは妬けますねぇ。｣
｢いや、私別に沖矢さんと付き合ってる訳じゃないですし、心臓に悪いのでそんな事言わないでください。｣
｢おやおや、随分と冷たい。｣
｢沖矢さんだけです。散々やられましたからね。｣
もの言いたげな目を向けるもからから大笑いして満更でもなさそうな沖矢さんの余裕にまた一つ不満が募った。
その先では大きく目を見開いている安室さん。
｢それでは行きましょうか。｣
｢あ、はい。安室さんお仕事頑張ってくださいね。失礼します。｣
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花帆 - 続編も面白いです！見合い話どうなるのか…次も楽しみですヽ(*≧ω≦)ﾉ (2018年6月16日 3時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - maoさん» いつもコメントありがとうございます…！恐らく今回のこの回で赤井さんと深く関わるのは最後かなーって感じです笑 これからは降谷さん安室さん中心ですのでお楽しみに！ (2018年6月12日 16時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！降谷さんと赤井さんの三角関係か・・・うちはやっぱり降谷さん寄りがいいかと(笑) (2018年6月11日 22時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» 初めまして！いつも見て下さりありがとうございます！そうですね！夢主ちゃんを巡ってしばらくは三角関係になります！！ (2018年6月5日 22時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
salome - 初めましていつも見ています沖矢さんが夢主にアプローチ三角関係？になるのかな (2018年6月5日 19時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時：2018年5月26日 0時
